OAS(oral allergy syndrome) 口腔アレルギー症候群に注意

OASとは、生の野菜や果物などを食べたときに、おもに唇が腫れる、口の周りのかゆみ、喉のイガイガ感などの症状を起こすアレルギー疾患のことです。
多くは花粉症患者さんの合併症状として現れます。原因食物にはバラ科の果物(リンゴ、モモ、ナシ、イチゴ、サクランボ)、ウリ科の植物(メロン、スイカ)、バナナ、ジャガイモなどがあります。これら植物性食物のアレルゲンと花粉類のアレルゲンに共通した抗原物質があることで起こると考えられています。
  花粉と野菜果物を食べるという、一見関わりのないことが原因となるので、これからの季節、花粉症のひとは注意してください。

原因食物を見つけて避ける

症状は食べた直後(数分から1時間以内)に唇、舌、口腔粘膜、喉などにかゆみや腫れ、刺激感、閉塞感として自覚されますが、ひどくなると目や鼻にも広がり、ついにはアナフィラキシーショック(じんま疹や紅疹などの皮膚症状、呼吸困難、めまいなどの症状が同時に起こる状態)にいたることもあります。
対策はアレルギーの病気の基本ですが、何が原因で起こるかをまず見つけます。どんな食物を食べたり、触れたときに起こったのか?遺伝性の報告もあるので血縁家族で同じような症状がでていないかも調べておきましょう。血液検査で特定することもできます。

花粉症に合併するOASで花粉との関連が報告されている主な食物

2013.02.27 13:47

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