掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

手のひら・足の裏に膿をもった小さな水ぶくれができる病気

はじめは透明な小水疱や黄色い膿疱がポツポツと現れ、それが手のひらや足の裏に広がって、周りが赤くなります。頻度は低いですが爪に及ぶと濁ったり、変形する場合があります。
小水疱は次第に乾燥してカサブタとなり、やがてはがれ落ちます。治ったかなと思っていると、数週間すると再び、新しい膿疱が現れ、これを繰り返します。完治までに時間のかかる難治性の病気です。症状から、手荒れや水虫と勘違いして受診される方がおられますが、全然違う病気です。"カビ菌"に因るものではないので、他の部位や人にうつることはありません。

扁桃腺炎などが影響する場合もある

原因ははっきりと分かっていません。扁桃腺炎、副鼻腔炎、虫垂炎などの病巣感染や歯科金属などの金属アレルギーが影響することがあります。
治療は外用療法を中心で、金属アレルギーなどが明らかなときには、それらを除去します。ほかにビオチンというビタミンを内服すると改善する場合も多くあるので、なかなか治らないときには試してみるのもいいでしょう。
また喫煙は、症状の悪化に何らかの関係があるのではないかと考えられています。健康のためにも禁煙をおすすめします。

2011.10.28 10:09

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