アトピー性皮膚炎のスキンケア

スキンケアは治療と予防に役立ちます

アトピー性皮膚炎の発症因子で重要なのは、アレルギー的素因(体質)と皮膚の乾燥(ドライスキン)です。本来、皮膚には外界からの刺激を跳ね返す働きがありますが、ドライスキンはそのバリア機能が壊れた状態です。普通のひとにとっては何でもない刺激にも敏感に反応するだけでなく、埃やダニなどのアレルゲンが侵入しやすくなります。そこで治療も、このふたつの側面からのアプローチが大切となります。

ドライスキンのケア

清潔と乾燥防止がスキンケアの中心です。アレルゲンや細菌は皮脂とともにあるので石けんによる洗浄は必要です。低刺激の石けんをよく泡立ててなでるように洗いましょう。ベビー用石けん、薬用せっけんは、案外刺激が強いのでおすすめしません。ナイロンタオルでのゴシゴシ洗いは肌を刺激するのでNG!お風呂はぬるめに短時間ですませましょう。
入浴後は10分以内の保湿を心がけてください。保湿剤には、ワセリンや軟膏、乳液、化粧水タイプ、乾燥のすすんだ肌にはセラミド成分の入ったものなど、いろいろな種類があるのでご相談ください。
症状が軽い場合、きちんとスキンケアをするだけで改善することもあり、ステロイド外用薬の使用量減にもつながります。ぜひお試しください。

TARC(タルク)

肌の乾燥度合いを示す指数。(血液検査)
アトピー性皮膚炎の重症度を知る目安になります。

2012.10.30 13:09

TOP