野外の遊び マダニに気をつけて

ダニが媒介する新しい感染症(SFTS)の発症によって、マダニの認知度が一躍高まりました。
これからの行楽シーズンは、マダニにとっても活動期となり、草むらや森林では注意が必要です。
マダニは背の低い草の葉先に潜み、においや振動を感知して動物や人に吸着します。やっかいなことに、マダニが皮膚の表面をはってもムズムズ感や刺されたときの痛みはあまり感じません。よく咬まれるのは露出している足や腕、首筋ですが、時には太ももやわきの下も刺されます。 すぐに気づかず、数日してホクロ状やスイカの種のようにふくらんだマダニを発見することもあり、発赤やしこりなどの症状が現れます。

刺されたときの対処と感染症の予防法

吸血中のマダニを見つけた場合は、引きちぎらずに皮膚科に来て下さい。マダニの吸着力は強く、無理に引きちぎるとマダニの体の一部が皮膚内に残り、合併症を引き起こします。
またマダニによる感染症の潜伏期間は6日から2週間程度あり、咬まれてから、原因不明の発熱や食欲低下、嘔吐、吐気、下痢、腹痛などがあればすぐに医療機関の診察を受けて下さい。
予防法はマダニに刺されないことにつきます。山林や草むらに入るときには、表面がツルツルした長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、野外で遊んだあとは入浴のときにマダニに刺されていないか確かめておきましょう。ペットについていることもあるので気をつけて下さい。

2013.04.01 13:34

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