え?! これってしもやけなんですか?

冬の診察で'しもやけ'ですと診断すると、驚かれる患者さんがおられます。冬の生活環境の改善や暖冬などで、なんとなく昔の病気というイメージがありますが、温度差があると発症しやすいので暖房が完備されている現代でも良く見られる病気です。
おもに手や足の指が赤く腫れて、かゆくなり、ひどくなるとただれてしまうこともあります。お子さんに多くみられますが、成長するにつれてしだいに治っていきます。しかし、また年齢を重ねてくると、でやすくなってきます。

予防と治療

手足の血管が縮むと発症するので、冷やさないことが一番です。遺伝や体質も関係するので、しもやけになりやすい人は手袋や靴下で末端部分まで十分に温めてください。
湿気もよくないので靴下は汗を吸い取ってくれる素材のものを選びましょう。手洗いの後は、きちんと手をふくようにしてください。
また、窮屈な靴も血流の循環不全の誘因となりますので、お子さんの靴にも気をつけてあげてください。血流を改善するビタミンE軟膏を塗っておきましょう。
なかには他の病気が隠れている場合もあるので、なかなか良くならない、症状が重い場合は、早めに皮フ科を受診してください。

2017.02.01 11:41

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