えいご皮フ科

アトピー性皮膚炎

原因

遺伝的因子と環境的因子があるといわれている。
遺伝的因子というのはどういう事かといいますと、血のつながった家族に、鼻炎や喘息を持っている人や持っていたことがある人がいればアトピー性皮膚炎にな る可能性があるということです。じつはぜんそくやアレルギー性鼻炎(花粉症など)は同じグループの病気で、アトピー性皮膚炎とも近いものなのです。
では、環境因子とはどういう事かといいますと、その人の周りに存在するいろいろなものをいいます。例えば"動物を飼っている"という環境で生活をすること はアレルギー疾患の人にとっては非常に良くないことなのです。今まで飼ってても大丈夫だったからとおっしゃる方がいますが、今まで大丈夫でもこれから悪く なることは充分にあり得ます。

治療方法について

  1. スキンケア
  2. 漢方治療
  3. ステロイド外用治療
    (実は医学的にキチンと効果が証明されている数少ない治療法)
  4. 内服治療
  5. 食事指導(制限ではありません)
  6. 生活改善(環境や習慣の改善)
  7. 民間療法

それ以外にも様々な治療があります。
良くないことは、効果が見られないのにだらだらとその治療を続けることです。個々人に応じた、またその時々に応じた最善の治療があります。
自己判断はさけて皮膚科専門医の指導を受けて頂くことが望ましいです。

アトピー性皮膚炎に伴なう眼瞼炎(目の周りの湿疹)に対する治療

目の周りは皮膚が薄くデリケートで、悪化しやすい部位です。
特に花粉が飛ぶ時期には悪化する傾向があります。

治療にはステロイドの塗り薬が使われます。
薄い皮膚なので、薬の吸収も良いの部位なので弱いステロイドで十分治療できる場合が多いです。しかし、漫然と使用することで、白内障や緑内障を発症する可能性もあるので注意が必要です。長期になる場合には眼科でチェックを受けてもらうことをお勧めしています。
最近は目の周りを含めて顔面には、プロトピック軟膏というステロイドに変わる塗り薬を使うことがあります。プロトピック軟膏の特徴はステロイドのこのような皮膚が薄くなるなどの副作用がないということで継続的に使用しやすいメリットがあります。しかし、刺激が強いことから、塗った部位に熱感やひりつきという症状が見られるので上手に使用する必要があります。

アトピー性皮膚炎の湿疹の中では、比較的コントロールしやすい湿疹ですが、こじれると治療が長引くことや、目の周りが腫れぼったくなることで見た目の印象が悪くなるので、早めの治療をおススメします。
特に花粉症の方は、悪化しやすいので注意してください。

PROACTIVE
プロアクティブ療法

アトピー性皮膚炎の新しい治療法としてプロアクティブ療法といわれるものがあります。 皮膚が良くなってからも塗り薬を(1週間に2回ほど)定期的に続けるという方法です。

アトピー性皮膚炎の治療にはステロイドの塗り薬が使用されること多いために、副作用を心配して十分な量を使用しなかったり、症状が少し良くなるとすぐに止めてしまったりと正しく使用されていないことがよくあります。

最近の研究で、生後間もない頃から離乳食の時期にかけて湿疹を繰り返すことで、傷んだ皮膚から食物やハウスダスト・ダニが体内に入ってくることが、将来にわたってアレルギー症状を悪化させるということがわかってきました。生後間もない頃から、できるだけ長期間にわたって皮膚をよい状態に維持していくことがアトピー性皮膚炎の改善につながります。

これまで一般的に行われていた、症状が悪いときだけお薬を塗って、よくなったら止める(リアクティブ療法)を繰り返して、十分な治療が行われないとアレルギー症状が悪化していきます。

今後は、皮膚がよい状態になっても定期的に薬や保湿剤を塗って皮膚のコンディションを整えるプロアクティブ療法がアトピー性皮膚炎の正しい治療法になっていくと考えられています。
さらに飲み薬のプロアクティブ治療も十分に効果が期待できることがわかってきたので、アトピー性皮膚炎の治療は既存の治療から大きく変わっていくことになりそうです。

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