えいご皮フ科

粉瘤(ふんりゅう)

どんな病気?

アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマ)とは、一般的に"しぼうのかたまり"や"にきびの親玉"と呼ばれることがありますが、実は本当の脂肪の塊やにきびではありません。皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚からはがれるはずの垢(あか)と皮膚の脂(皮脂)が、袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。

たまった角質や皮脂は袋の外には出られず、少しずつ大きくなっていきます。身体中どこにでもできて、強く圧迫すると、臭いオカラ状の物質が出てくることがあります。

細菌が侵入したり、袋が破裂して赤く腫れあがることがあります。軽い炎症なら抗生物質を内服すれば炎症はおさまりますが、ひどい場合は表面を少し切開して膿みをだしたほうがよいことがあります。完全に治すには手術で袋を取り出すことですが、このような状態の時には手術をすぐに行うことはできません。

くりぬき法に関して
局所麻酔をして、表面の皮膚開口部の部分にディスポーザブルパンチという直径4mmほどの円筒状のメスを刺し込み、表面の皮膚とともに袋状構造物の一部をくり抜く方法です。くり抜いた後、内容物をもみだしながら袋そのものもできるだけかきだします。傷の部分は縫いませんので、完全に傷がふさがるには約2~3週間かかります。最終的には傷跡はにきび痕程度のへこみになります。切除手術に比べると施術時間が短いという長所がありますが、完治までの日数は長くなります。

院長のメッセージ

アテロームは皮膚腫瘍としてわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多いものです。良性の腫瘍ですが、皮膚腫瘍の自己診断は非常に危険です。皮膚科専門医の診察を受けていない方は、是非専門医に診断、治療について相談してみて下さい。

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