ステロイド外用薬の正しい知識と安全な使い方 その3

ステロイドの塗り薬を使用すると・・・・・
骨がぼろぼろになる?
NO

ステロイドの副作用についての多くは飲み薬によるものです。塗り薬で体内に入るのはごく微量なので骨に悪い影響を与えることはほとんどありません。

皮膚が黒くなってしまう?
YESとNO

ステロイドを使用したから黒くなるのではありません。炎症のあとが一時的に黒くなることがありますが、時間がたてば薄くなっていきます。日焼けのあとに肌が黒くなるように、皮膚は赤い炎症がなくなると次に黒くなります。日焼けのあとが一生残らないようにステロイドを使ったあとの黒さも時間とともに消えていきます。

にきびやおできができやすくなる?
YES

薬をぬった部位の皮膚の免疫力が低下し、そこに細菌やウイルスがついて、にきびやおできができやすくなるのはホントです。このような状態になると、今までと違った症状が現れてきます。すぐに医師に相談してください。

皮膚に蓄積する?
NO

皮膚に蓄積されることはありません。ステロイドは人にとって必要不可欠で、皮膚は自らステロイドを作っています。塗り薬を長期に使うことで、皮膚自身がステロイドを作る力が弱くなることでトラブルは起こりうるので、注意が必要にはなります。

長期間使用すると、血管が浮いて、皮膚が薄くなる?
YES

薬の吸収がよい顔面や高齢者の皮膚に、長期間にわたって強いステロイドの塗り薬を使い続けると血管が浮いたり、皮膚が薄くなることがあります。そのため休薬期間を設けたり、種類を変えたりして、うまく使っていくことが大事です。医師の指示は守ってくださいね。

2014.07.31 09:53

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