足の健康を見直そう! 「巻き爪」編

春は散歩やウォーキングと歩くことが楽しくなる季節ですね。歩くことは運動の基本です。そして、健康への第一歩はまず、足元の健康からはじまります。今月は「巻き爪」について考えてみましょう。 巻き爪はその名のとおり、爪が巻いている状態をいいます。ひどくなると皮膚に爪が食い込んでしまいとても痛く、さらにその部分が膿をもつと歩くことさえ苦痛になる人もいます。

足の親指の爪は、短く切りすぎない

原因は、靴による圧迫、足をぶつけた、深爪など、あんがい身近なところにあります。
足の親指は、爪の先端が皮膚より2ミリ程度上にあるのがベストの状態です。爪を切るときは短くし過ぎて爪が皮膚に食い込まないようにします。

たかが靴、されど靴

靴の調整もしてみましょう。土踏まずが弱いと外反母趾になりやすく、足の親指に力がかかって爪が皮膚に食い込みやすくなります。それを補うために、その人の足に合わせて調整した中敷(インソール)を入れて、土踏まずを高くアーチ型にするのが良いでしょう。
足の計測からオーダーメイド靴の作成、履き方、歩行診断までをしてくれる「靴のプロ」に相談されるのもひとつの方法です。

治療はテーピングやワイヤーで爪矯正も

治療のポイントは、爪を巻き込まないようにしてのばすことです。指が腫れている場合は、まず飲み薬と塗り薬で炎症を抑えます。次に皮膚と爪を逆方向にひっぱるテーピングで巻き爪の食い込みをとります。この場合の費用は診察料とテープ代金500円です。 症状によっては爪にワイヤーをつけて巻き込まないように矯正する方法もあります。爪の伸びる早さに個人差がありますが2週間から2ヶ月程度で痛みは治まります。自費診療でワイヤー代込みで片足8,000円、両足10,000円です。
爪を切る(抜く)手術療法もありますが当院ではお勧めしていません。手術がかなり痛みをともなうこと、術後は足の踏ん張りがききにくくなり、再発する可能性も高いのがその理由です。

2008.03.01 17:47

TOP