帯状疱疹にお気をつけください

猛暑だった今年の夏、そろそろ疲れがでていませんか。
免疫力が落ちると帯状疱疹が発症しやすくなるのでお気をつけください。

どんな病気?

日本人のほとんどの人が子供の頃に水ぼうそうにかかりますが、この時に皮膚にでた発疹から神経を伝わって水ぼうそうのウイルスが潜伏するといわれています。潜伏感染していたウイルスが何らかの誘因で、再び発症するのが帯状疱疹です。
誘因として過労や悪性腫瘍の合併を含めて宿主の免疫機能の低下、手術や放射線照射などがあげられます。ウイルスが再活性化されると神経で増えて、この神経を通って皮膚に達し、赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現します。他のヒトから感染するわけではありません。

帯状疱疹後神経痛が発症することも

帯状疱疹は体のどの部位にでも発症しますが、右側か左側のどちらか一方の片側性です。最初は痛みや痺れ、かゆみが数日見られ、やがて紅斑が現われます。軽い発熱やリンパ節の腫、頭痛などの全身症状が見られることがあります。紅斑は小水疱になることが多いです。
症状が重いときには入院が必要になる場合もあります。また、治ってからも痛みが数年に渡って続くことがあり、これを帯状疱疹後神経痛と言います。
100人の帯状疱疹を発症したうちの3人がなるとされています。特に高齢者や最初の症状が強いとなりやすいようです。治療に関しては良い飲み薬があるので、早めに治療をすることで重症化を防げるようになっています。しかし、腎臓に負担がかかることもあるので、特に高齢の方では治療前に検査が必要な場合もあります。

2016.08.31 15:54

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