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ニキビは何日で治るのか?早く治す為にすべきことは?詳しく解説!

2024/08/29

突然できるお顔のニキビ。気になって触ってしまう、マスクに擦れて痛い、大事な予定があるのに化粧をしても完全には隠せない…..などお困りではございませんか?

とにかくニキビを早く治したい!とお悩みの方にニキビを何とか短期間で治す方法はないのか?を本記事で詳しく解説します。

ニキビの種類について

ニキビの種類によって治る期間は異なる

ニキビとは、皮脂の過剰分泌などで毛穴が詰まり皮脂や角質が溜まってしまい、毛穴に角栓が形成され、アクネ菌が毛穴の中で増殖することによって、炎症を起こし

引き起こされる皮膚の病気です。ニキビには4種類の状態がありそれぞれのニキビの種類によって治るまでの期間は異なります。まずはニキビの種類について解説します。

ニキビの種類には以下の4種類がある

白ニキビ

ニキビの初期段階で毛穴内に溜まった皮脂や角質などの老廃物がポツンとした小さな白い塊としてみえる状態。

毛穴表面は閉じていますが、皮膚の内側ではアクネ菌の増加が始まります。

黒ニキビ

白ニキビの毛穴が開き、空気と触れることで酸化した皮脂や角質などによってニキビの先端が黒く見える状態。

赤ニキビ

毛穴の中で皮脂や角質を栄養にアクネ菌が増殖し炎症を起こした状態。

炎症を起こしたニキビは赤く見えます。

黄ニキビ

赤ニキビが悪化しさらに炎症が激しくなった状態。痛みを伴う場合があります。

菌の死骸が膿となりニキビの先端に黄色い膿が見えます。

真皮層まで炎症が進んでしまったニキビの最終段階です。

ニキビはどれくらいの期間で治るの?

そもそもニキビは1日で治せるのか?

ニキビを一日で完全に完治させる方法は残念ながらみあたらないようです。

しかし、炎症を抑えて目立たなくすることは可能です。ニキビを完全に治すにはどのくらいの期間が必要になるのでしょうか?ニキビの種類によって期間は異なります。

また繰り返すニキビ肌の治療には数カ月かかるケースもあります。

白ニキビができた段階で治療すれば短期間で改善しますが、そのまま放置しておくと炎症が進み完治まで時間がかかる可能性があります。

なるべく早くニキビを治すためにもニキビの初期段階で、皮膚科を受診することが大切です。

白ニキビ

ニキビの初期段階である白ニキビであれば正しい処置をすることで早くて数日で治る可能性があります。

赤ニキビ・黄ニキビ

炎症を起こしてしまっている赤ニキビ・黄ニキビまで進行してしまっている場合はなかなか治りません。そのまま放置してしまうと、しこりやニキビ痕(跡)ができてしまう可能性もあります。

ニキビを短期間で改善するためには?

自宅でできる応急処置

とにかくニキビを触らない

ニキビを悪化させないためにも触らない、潰さないが最も大切です。

ついつい気になってニキビを触ってしまいがちですが、手や指の雑菌がニキビについたり、刺激を与えることで炎症が進行しやすくなってしまいます。

また手や指でニキビをつぶしてしまうと、潰したニキビの中に細菌が入ってしまったことで炎症が悪化したり、毛穴や皮膚を傷つけてしまいニキビ痕(跡)になる可能性があります。

どうしても触ってしまう場合は一時的に絆創膏等で保護してもいいでしょう。絆創膏を使用する場合は刺激にならないように患部にやさしく貼り付けてください。

抗炎症成分の入った薬を使用する

薬局で販売されているような市販薬を使用することも効果的です。

抗炎症成分には炎症を鎮める効果があるのでニキビの炎症を抑える効果が期待できます。

市販のニキビ薬には、抗炎症作用が入っているものもあります、抗炎症作用のあるイブプロフェンピコノール・アラントイン・グリチルリチン酸二カリウムのいずれかが含まれている市販薬を選びましょう。

薬を塗る際は必ず洗顔をし肌を清潔にした後に、患部に綿棒などで薬を塗りましょう。

ニキビパッチを貼る

ニキビパッチとは丸いシール状のシールをニキビに貼ることで悪化を防いだり、早く治すと謳われている韓国発祥の商品です。

注意すべき点はニキビパッチ自体にニキビを完治させるような効果は認められていないという事です。ニキビパッチを使用することで物理的な刺激(指で触ってしまう)や紫外線から患部を保護することができます。

しかし場合によってニキビが悪化する可能性があります。

毛穴を塞いでしまい、毛穴の詰まりが起こる可能性があるのです。あくまで応急処置になりますので長期的に使用するのは推奨できません。ニキビの状態によっては悪化の原因となります。合わないと感じたら、すぐに使用を止め、皮膚科を受信することをお勧めします。

膿がたまったにきびには抗生物質の外用薬を使用する

膿を持った黄ニキビには抗生物質が有効です。抗生物質には細菌の成長を抑える作用があり、ニキビの場合、膿の原因になる細菌(アクネ桿菌や黄色ブドウ球菌)を殺菌する作用があります。抗生物質の入った軟膏やクリームは薬局等で市販されています。しかし市販薬は皮膚科で処方される薬よりも効き目がゆるやかです。

黄ニキビはニキビの最終段階でありニキビ痕(跡)が残る可能性があります。応急処置後早めに皮膚科を受診しましょう。

病院やクリニックでの治療方法

ニキビを短期間で改善するためには皮膚科への受診を推奨します。皮膚科では、医師が皮膚の状態を診断し、ニキビの状態に合った治療薬を処方します。

また自費診療を併設しているクリニックであればニキビ肌の根本治療やニキビ痕(跡)の治療を行っているところもあります。

皮膚科の保険診療と自費診療の違い

【保険診療】

  • 発生した皮膚疾患に対して治療を行う保険適応の治療をします。
  • 今ある肌疾患(ニキビ)の治療を行います。
  • 肌質改善などの根本治療は保険適応外になるため基本的には行いません。
  • 状態によっては効果がでる、疾患が治るまでにやや時間がかかります。
  • 保険適応でのニキビ治療は数カ月~数年継続する必要があり、継続していても再発する可能性がある。
  • ニキビ痕(跡)の治療は難しい

【自費診療】

  • 皮膚疾患の治療から、その後の肌質改善までを行います。
  • ニキビができにくくなる肌質へ改善していくことが目的なので、根本的なお悩みの解決をはかることを目指します。
  • 保険適応内では難しいニキビ痕や芯のある繰り返すニキビの治療が可能です。

ニキビで悩む患者様の目指す治療のゴールはそれぞれです。

  • とにかく今あるニキビを治せればいい
  • 漢方薬等を使って保険適応内で治療・体質改善したい
  • ニキビができにくい肌に変えていきたい
  • ニキビを治すだけでなく、よりよい美しい肌を目指したい
  • ニキビ痕(跡)になってしまった肌を改善したい

など、

病院やクリニックでニキビ治療を行う場合は自分の目指すゴールによって治療内容(保険・自費)を選択するといいでしょう。

ニキビができたらやるべきことは?

皮膚科へ行く

ニキビを早期に治療することで、ニキビ痕(跡)が残りにくくきれいに治る可能性があります。医師による適切な処置を受けることが出来ますし、肌状態にあった効果の高い薬を処方してもらうことが出来ます。

また、自分ではニキビだと思っていた疾患が別の疾患(マラセチア毛包炎…等)の場合や、合併している疾患(多嚢胞性卵巣症候群…等)が判明する可能性もあります。

市販薬を購入する

「仕事が忙しくて皮膚科に行く時間がない」などどうしても皮膚科への通院が難しい場合はニキビ用の市販薬を購入しましょう。

スキンケアや生活習慣を見直す

【保湿ケアを見直す】

白ニキビ・大人ニキビ:お肌の乾燥が原因の可能性があります。保湿重視のスキンケアに切り替えてみるとよいかもしれません。

赤・黄ニキビ:保湿のしすぎが原因の可能性があるます。現状保湿重視のスキンケアだとしたら一度さっぱり系の化粧水に切り替えてみるとよいかもしれません。

【洗顔をしすぎない】

適切な温度(30~35度)で朝晩2回の洗顔を心がけましょう。 過度な洗顔はお肌の乾燥につながります。洗顔料をしっかり泡立て、こすらずやさしく洗いましょう。

【規則正しい生活習慣を心がける】

ニキビを早く治すためにはお肌のターンオーバーが正常に行われていることが鍵になります。いつもより多めの睡眠を取り、栄養バランスの整った食事の摂取を心がけましょう。

まとめ

ニキビには種類があり、種類によっては自己判断で放置したり誤ったケアをすると重症化し痕(跡)が残ってしまったりすることもあります。初期の段階で適切な治療やケアをすれば進行を食い止め悪化するのを防ぐことができます。

ニキビを早く治したいなら自己判断せずに、病院やクリニックに早めに相談する事が大切です。根本的なニキビ肌の改善やニキビ痕(跡)の治療など保険診療の治療範囲では難しい治療内容であれば美容皮膚科に相談してもいいでしょう。