アレルギー
Allergy

アレルギーとは、
免疫反応が特定の物質(抗原)に
対して過剰に反応することをいいます。
アレルギーの代表的な症状としては、
以下のようなものがあげられます。

くしゃみ・鼻水・鼻づまり・
充血・かゆみ・発疹・湿疹

アレルギーは重症の場合、
血圧低下、呼吸困難、意識障害などを
引き起こす場合があります。
アレルギーによる皮膚トラブルでは、
蕁麻疹、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎が
3大症状といわれています。

蕁麻疹やかぶれ、皮膚炎の症状があり、
これといった原因が思いつかず、
内服薬や外用薬を使用してもよくならない場合
アレルギーが原因の可能性があります。

アレルギーの原因Cause

アレルギーの原因となる物質を
「アレルゲン」といいます。
アレルゲンが体の中に入ると免疫反応により
体内で抗体(IgE抗体)が作られます。

アレルゲンが再度、体内に入ることで
IgE抗体がアレルゲンと結合し
アレルゲンと結合しマスト細胞などの細胞から
アレルギーを引き起こす化学物質が
放出されることで引き起こされます。

アレルゲン(抗原)花粉、ダニ、食物、化学物質、金属、薬剤など

注意すべき生活用品

ニッケル合金(ピアスなど)、
歯科用合金、時計、化粧品、
日焼け止め、石けん、外用剤、
革靴、食品、香料、貴金属、
衣類の仕上げ剤、接着剤、ヘッドフォン

さまざまなものが
アレルゲン(抗原)と考えられ、
ゴム・革製品、金属類、
毛染めなどの染料、
毎日使用している
化粧道具(ビューラー等)が
原因だったケースや、
思わぬ生活用品が蕁麻疹やかぶれ等の
アレルギーを
引き起こしていることがあります。

アレルギーの治療Treatment

アレルギーは、症状がある時は
症状を抑えるための治療を行います。
くしゃみ・鼻水・皮膚の
かゆみなどの症状には、
抗ヒスタミン薬(飲み薬)を使用します。

アトピー性皮膚炎等の皮膚症状がある場合は、
デュピクセント、ステロイド外用薬を使用し
アレルギー症状を抑える治療を行います。

アレルギー検査についてAllergy Test

アレルゲンによる皮膚疾患は
アレルギー症状を引き起こす原因を特定し、
それを避けることが基本的な治療の1つです。
アレルゲンを特定するための
アレルギー検査には、
血液を採取して測定する検査や、
皮膚に直接疑わしい物質を貼付して、
皮膚の反応を調べる検査があります。

パッチテスト

接触性皮膚炎や金属アレルギー、薬剤アレルギーなどの原因を探すために疑わしい物質を貼付して、皮膚の反応を調べる検査です。
医師が必要であると判断した場合、保険適用となります。

  • <パッチテスト>
  • アレルゲンの可能性のある
    パッチシールや
    試液を背中に貼付
  • 48時間後、72時間後、1週間後に
    来院し判定

※正確な判断をするため、テスト実施ができる日が限定されています。事前にお電話にてご確認ください。

血液検査

特定の食品や物質によるアレルギーを調べるための検査です。
医師が必要であると判断した場合、保険適用となります。検査結果は1週間前後に出ます。

  • <血液検査>
  • 血液を採取しアレルギーの原因を検査
  • 1週間後に検査結果を報告

※13項目までは保険適用、14項目以降は自費診療です。当院ではあらかじめ項目が決まっていますが、アレルギー症状の起きやすい39項目を検査することが可能です。検査項目は選べませんが保険適用内で検査可能です。

アレルギーの
よくある質問FAQ

Qアレルギーが治ることはありますか?

アレルギーの原因は、遺伝子によるところが大きいため、残念ながらアレルギーが治ることはありませんが、アレルギーに対しての症状を緩和することができます。

Qアレルギーの症状をやわらげるために日常生活で注意すべきことはありますか?

アレルギー症状には様々なものがありますが、アレルギーの原因を解明し日常生活を送るうえで、なるべく除去・対策をすることが重要です。

  • ◇ ダニ・ハウスダストのアレルギーの場合

    部屋の清掃、こまめな換気、カーペットやぬいぐるみなどのダニが発生しやすいものを部屋に置かないなどがアレルギー対策に効果的です。

  • ◇ 食物アレルギーの場合

    原因となるアレルギーの成分や食品が含まれていないかどうかを判断するために、食べる前に必ず、食品の原材料表示を確認する習慣をつけましょう。調理する際や盛り付けの際も注意してください。

Qアレルギー検査を受けたいと思うのですが、検査は保険適用ですか?

アレルギーにより症状が出ている場合は保険適用になりますが、検査が必要かどうかは医師の判断となります。一度、診察にてご相談ください。