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毛虫皮膚炎 毛虫に刺されなくてもかぶれることがあります!

2024/08/29

初夏の頃、突然、チクチクするような痛みと猛烈な痒みのある、蕁麻疹のような赤い湿疹がでてきたら、毛虫皮膚炎かもしれません。

触った覚えもないし、毛虫の姿も見ていないときでも、発症することがあるのでやっかいです。

毛虫には約0.1mmの毒針毛(どくしんもう)が数十万本もあり、それが風にのって飛び、皮膚に刺さったり、洗濯物に着いていた毛でかぶれたりします。

水でしっかり洗い流して、皮膚科に

とにかく痒いのですが、掻くと毒針毛をより深くまで刺し入れてしまうことにもなりかねません。ガムテープやセロテープを患部に軽く当てて、毒針毛を剥がしとります。その後、水でしっかりと洗い流して、早めに皮膚科を受診して下さい。

治療は、痒みどめの飲み薬とステロイド外用剤を塗ってもらいます。長引くこともあるので、できるだけ早めに治療をしましょう。

予防策としては、幼虫が発生しやすい初夏と秋には、ツバキやサザンカ、桜などの木にできれば近づかないこと、毛虫を見つけたら風下には行かないようにしましょう。

毛虫以外の虫による疾患や季節によくある疾患については「季節によくある症例」もご覧ください。