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繰り返す頬ニキビの原因と治し方、予防のためのポイントを解説!

2025/01/20

男女、世代を問わずにできるお肌のお悩み、『ニキビ』今回は頬ニキビについてわかりやすく解説します。

繰り返す頬ニキビの原因は?

頬のニキビは、当クリニックでも相談の多い症状です。

一度の診察で治ることもあれば、何度も繰り返しなかなか治らないことも多々あります。

繰り返さないためにも原因を知って予防対策をしていきましょう。

主な原因として以下のようなものが考えられます。

ホルモンバランスの乱れ

思春期や生理周期、妊娠、ストレスなどでホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌が増加し、毛穴が詰まってニキビができやすくなります。

皮脂の過剰分泌

特に頬周りは皮脂腺が多く、皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まり、ニキビが発生しやすくなります。

皮脂腺が過剰に皮脂を分泌すると、毛穴が詰まりやすくなります。この詰まりが細菌(アクネ菌)の繁殖を促進し、炎症を引き起こします。

皮脂分泌が続く限り、ニキビが繰り返しできる可能性があります。

ストレス

ストレスが溜まると、体内でストレスホルモン(コルチゾール)が分泌され、それが皮脂分泌を活発にし、ニキビができやすくなります。

不規則な生活や睡眠不足

不規則な生活、睡眠不足やストレス、食生活の乱れが原因でホルモンバランスが崩れることや、肌のターンオーバーが乱れることがあり、これが原因でニキビが発生することがあります。

食生活

食事内容が脂っこいものや甘いものが多いと、皮脂の分泌が増え、ニキビができやすくなります。

また、乳製品やチョコレートが原因となることもあります。

不適切なスキンケア

肌の乾燥を防ぐために過剰に保湿しすぎると、保湿の成分によっては毛穴のつまりの原因になりニキビができることがあります。

また洗顔で皮脂を落とそうと強く擦ったり、洗顔ブラシを使ってゴシゴシと洗ってしまうのはニキビが悪化する原因になります。

また肌が刺激を受けて炎症を起こし、ニキビができることがあります。

スキンケアの製品も、ニキビ用と書かれているから安心と思い使用したら、洗浄成分が強かったり逆に刺激になったりするケースもみられるため、使用する製品にも注意が必要です。

乾燥

乾燥肌もニキビの原因の一つです。

乾燥すると肌が皮脂を過剰に分泌してしまい、その皮脂が毛穴を塞ぎ、ニキビを引き起こすことがあります。

マスクの着用

冬の時期や花粉症の季節など、マスクを長時間着用することで、湿気や摩擦によって皮膚に負担がかかり、ニキビができることがあります。

マスクの素材が肌に合わないことで短時間の使用でも肌に負担がかかりニキビの原因になることもあります。

物理的な刺激

頬に髪が触れたり、スマートフォンを頬に当てることなど、物理的な刺激によって毛穴が詰まることがあります。

治療が不十分

ニキビができた際に適切な治療を行わないと、炎症が続き、次のニキビができる原因となります。

例えば、自己判断で治療薬を使ったり、必要な治療を途中でやめてしまうと、再発しやすくなります。


頬にできるニキビの原因は様々です。そして、原因は1つではなくこれらの原因が絡み合ってニキビが繰り返しできる原因となっていることが多いです。

根本的な改善にはホルモンバランスの安定、生活習慣の見直し、適切なスキンケア、さらには必要に応じて専門的な治療が必要となってきます。

すぐに改善するのではなく、繰り返すニキビはなかなか改善していかないことが多いです。

ニキビを繰り返さないためにも、適切な予防と対策が必要です。

頬ニキビを繰り返さないための予防方法は?

規則正しい生活を心がける

十分な睡眠: 睡眠不足はホルモンバランスを乱し、ニキビができやすくなります。

1日7~8時間の睡眠を確保することが大切です。

ストレス管理

ストレスが溜まると、コルチゾール(ストレスホルモン)が増加し、皮脂分泌が増える原因になります。

リラックスできる時間を作り、適切なストレス管理を行いましょう。

バランスの取れた食事

食生活が乱れるとニキビが悪化することがあります。

特に糖分や脂肪分が多い食事を避け、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物を摂取するよう心がけましょう。

適切なスキンケア

洗顔:過剰な洗顔は肌を乾燥させ、皮脂の分泌を増加させる可能性があるため注意が必要です。

1日2回(朝と夜)優しく洗顔をしましょう。

ぬるま湯でたっぷりの泡を使用して、優しく洗うことが重要です。

洗う順番も重要になってきますので一度動画を見て確認してみて下さい。

洗顔料の選び方は、スクラブ洗顔やニキビ専用洗顔料は、ニキビに効果的な面もありますが、肌にとっては刺激が強いためにニキビを悪化させてしまう可能性もあります。

洗顔料を選ぶ時は、敏感肌用の肌に優しい成分で作られているものを選ぶことをおすすめします。

クレンジングの種類もオイルタイプはニキビの原因になる可能性があります。

可能な限り肌に負担がかからないクレンジングを使用することが重要で、泡タイプのクレンジングが一番おすすめです。

洗顔、クレンジング後は必ず清潔なタオルを使用し擦らないようにやさしく水分をふき取ってください。

化粧品の見直し

頬のニキビは化粧品の刺激や油分によるものが原因となることがあります。

油分の少ないノンコメドジェニック(毛穴を塞がない)製品を選ぶと良いでしょう。

リキッドタイプの化粧品は毛穴の詰まりの原因にもなるため、できるだけ使用を控えてパウダータイプのものなどをおすすめします。

メイクをしたあとは、クレンジングにてしっかり汚れを落とすことが必要です。

保湿

肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌され、ニキビができやすくなります。

肌に合った保湿剤を使い、乾燥を防ぎましょう。スキンケアを行うときも肌に摩擦、刺激を与えないようにやさしく行ってください。

手や物が顔に触れないようにする

手で顔を触らない: 頬にニキビができやすい原因の一つは、手で顔を触れることです。手には雑菌が多く、顔に触れることでこれらの細菌が毛穴に入り込み、ニキビが悪化することがあります。

髪の毛のケア: 髪の毛に含まれる油分が頬に触れることで毛穴が詰まりやすくなります。髪が顔にかかることを避け、清潔に保つようにしましょう。

寝具やタオルの清潔を保つ

寝具やタオルの洗濯: 寝具特に直接お肌が触れる枕カバーやタオルが汚れていると、顔に触れることで細菌や油分が移り、ニキビが悪化することがあります。

寝具やタオルは頻繁に洗い、清潔に保ちましょう。

日焼け対策をする

紫外線対策: 紫外線は肌を乾燥させ、ニキビを悪化させることがあります。

日焼け止めを使用して紫外線から肌を守ることが予防につながります。

日焼け止めも成分によってはニキビを悪化させる可能性があるため、使用する時は注意が必要です。

化粧品の選び方にもあったように、ノンコメドジェニックのものを選んだり、敏感肌用の優しい成分のものを選ぶことをおすすめします。

レジャーの時、スポーツをする時、日常生活で使用する時などその時々にあった日焼け止めを選んで使用しましょう。

そして、日焼け止めを使用した後はしっかりクレンジングなどを使用して落とすようにしましょう。

自分に合った治療法を見つける

皮膚科の受診: もしニキビが繰り返しできる場合や治療がうまくいかない場合は、皮膚科での相談をおすすめします。

専門医による適切な治療が必要な場合もあります。美容皮膚科での治療について詳しくお話します。

美容皮膚科でのニキビ治療

ニキビは皮膚科で治療が可能です、ニキビの状態によって治療方法は異なります。

ニキビの治療方法には、保険適用の治療と自費治療の両方があり、症状やニキビの種類、治療の目的に応じて適切な治療法を選ぶことが大切です。

軽度のニキビであれば、保険治療で十分な場合もありますが、ニキビ跡や重度のニキビの場合は自費治療が効果的なことがあります。

それぞれの治療方法や費用について事前に相談し、納得した上で治療を進めることが重要です。

当クリニックで行っている治療内容について説明していきます。

保険治療

外用薬(塗り薬)

保険適用の外用薬には、以下のようなものがあります。

これらの薬は、ニキビの原因となるアクネ菌の抑制や炎症の軽減、皮脂分泌のコントロールを目的に使用されます。

  • アダパレン(外用薬)

肌を改善して、ニキビの初期状態である白ニキビをできにくくする効果があるとされています。

レチノイド系の薬剤です。皮膚のターンオーバー(細胞の新陳代謝)を促進することにより、毛穴の詰まりを防ぎ、新たなニキビの発生を予防します。

  • 過酸化ベンゾイル(外用薬)

ニキビの原因となるアクネ菌を抑制する効果があり、皮膚に塗ると酸化作用が働いて、アクネ菌を殺菌します。

赤ニキビを改善すると考えられています。

  • イオウ製剤(外用薬)

皮脂を取る作用と各層を柔らかくする作用があるとされ、保険治療が認められています。

古くからニキビ治療に使用されています。

使用機会は少なくなっていますが、非常に効果的な場合もあるので、患者さまの状態によっては上手く使うことでご満足いただくことがあります。

  • 抗菌剤(外用薬)

ニキビ治療でもっともはやく効果が期待できますが、外用薬も内服薬も漫然と継続して使用することは避けたいお薬です。

内服薬(経口薬)

内服薬は、特に炎症がひどいニキビや広範囲に発生しているニキビに対して処方されます。

これらの薬は、体内からのアクネ菌の抑制や炎症の軽減を図ります。

  • 抗生物質(内服薬)

ニキビの炎症が強い場合、ニキビの原因であるアクネ菌を抑えるために短期間使用されます。

  • 漢方薬(内服薬)

身体のバランスを整えることで、身体の内側からニキビを改善することを目的に使用します。

患者さまの症状や体質に応じて、効果的な薬剤の調整が必要です。

効果の発現は比較的ゆっくりとなり、早ければ2週間、場合によっては2・3ヶ月かかる場合もあります。抗生剤より継続した治療を続けやすく予防効果も期待できます。

処置

ニキビの状態によっては、処置を行うこともあります。

  • 面皰圧出

ニキビに小さな穴をあけて専用器具で詰まっているものを取り出します。

自費治療

炎症ニキビができている場合は、アクティブな施術から始めるのではなく、まずは肌の状態を良くして土台を作っていく施術をおすすめします。

当クリニックで行っている施術の中でも、ビタミンAイオン導入トリートメントがおすすめです。

現状できているニキビに対しても有効といわれており始めやすい施術です。

ビタミンAの働きとは?

① 皮膚のターンオーバーを促進

皮膚の細胞の再生を助け、古い角質が毛穴に詰まるのを防ぎます。

これにより、ニキビの原因となる毛穴の詰まりを減少させます。

② 皮脂の分泌を抑える

皮脂腺の働きを抑え、過剰な皮脂の分泌を防ぎます。皮脂量をコントロールすることでニキビを防ぎます。

③ 抗炎症作用

炎症を抑える働きもあり、ニキビが炎症を起こしている場合に効果が期待できます。

ビタミンAを取り入れる方法は、食事からもビタミンAは摂取できますが、肌に届くのはごくわずかで時間もかかります。

効率的に肌に取り入れるためには、肌に直接塗布して浸透させることが一番効果的です。

クリニックで出来るビタミンAイオン導入トリートメントは普通に塗布するよりも浸透が良く、10倍浸透すると言われています。

そして日々のスキンケアでビタミンAを毎日使用することで肌にたくさんのビタミンAを蓄えていくとより効果的と言われています。

最初からアクティブな施術をしても、肌が耐え切れずかえってニキビが悪化することもあるため、ニキビでお悩みの方はまずビタミンAイオン導入トリートメントから開始して肌のコンディションを良くしていくことをおすすめします。

まとめ

頬のニキビは原因も様々であり、なかなか治らない難治性な事も多いです。

日頃の生活の中で思い当たる事があったら改善していきそして、重症化する前に早い段階での皮膚科への受診をおすすめします。