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【初心者向け】ピコレーザーとは?仕組みから効果、ダウンタイムまで徹底解説

2025/11/26

ピコレーザーは、シミやニキビ痕の治療、そして肌全体のトーンアップにも活用される注目の施術です。

この記事では、皮膚科医の立場からピコレーザーの仕組みや照射モード、従来のレーザーとの違いをわかりやすく解説し、費用やダウンタイムについても丁寧に紹介します。

1. ピコレーザー

ピコレーザーは、「光で細かなターゲットだけを狙い、肌全体の回復力を活かす治療法」です。

従来のナノ秒レーザーよりもさらに短い「ピコ秒」という時間単位で光を照射する最新技術を用いたレーザー治療です。

極めて短い照射時間により、熱による組織への負担を最小限に抑えつつ、メラニン色素や不要な組織を効率的に破壊できるのが特徴です。

1-1. ピコレーザーの仕組み

ピコレーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)のパルスで光を当て、メラニン色素を細かく砕きます。

従来のレーザーでは熱によるダメージが避けられませんでしたが、ピコレーザーは衝撃波に近い作用で標的を破壊するため、周囲の皮膚に余計な熱を与えにくいのです。

その結果、炎症や赤みが抑えられ、治療後の生活に大きな支障をきたしにくくなります。

1-2. ピコレーザーの照射モード

ピコレーザーには複数のモードがあり、目的に合わせて使い分けることが可能です。

しみや肝斑、毛穴の開きなど、異なるお悩みに応じて設定を変えることで効果的な施術が行えます。

ピコスポット

ピコスポットは主にシミやそばかすなど、はっきりとした色素に直接アプローチする方法です。

ピンポイントで照射するため、不要な色素のみを破壊しやすく、周囲の皮膚への刺激を抑えられます。

ピコトーニング

ピコトーニングは広範囲に弱い出力で照射し、全体的な肌のトーンを整える方法です。

肝斑やくすみに対応しやすく、「肌全体を明るくしたい」という患者さんに向いています。

ピコフラクショナル

ピコフラクショナルは皮膚の奥に微細な刺激を与え、コラーゲンの産生を促す治療法です。

ニキビ痕や小じわ、毛穴の開き改善に用いられ、肌の質感を整える効果が期待されます。

熱ではなく衝撃による刺激のため、比較的回復が早い点も特徴です。

1-3. 他のレーザーとの違い

ピコレーザーは従来型のレーザー治療と比べると、仕組みや施術後の経過にいくつかの違いがあります。

ここでは特に「照射時間」「ダウンタイム」「痛みの度合い」に注目し、一般的な特徴を整理します。

照射時間

従来のレーザーは「ナノ秒」単位で光を照射しますが、ピコレーザーは「ピコ秒(1兆分の1秒)」単位のごく短い時間で照射されます。

このため熱による影響が比較的抑えられ、ターゲットとなるメラニン色素などを効率的に破砕できるといわれています。

照射の瞬間を体感する患者さんは少なく「一瞬で終わる印象だった」と話される方が多いです。

ダウンタイム

ダウンタイムは施術モードや肌の状態によって大きく異なります。

一般的に、ピコレーザーは従来のレーザーよりも赤みや腫れが短期間で落ち着きやすいとされます。

たとえば、ピコスポット照射後には小さなかさぶたができる場合がありますが、数日で自然に落ち着くケースが多いです。

一方で、ピコフラクショナルのように肌の奥へ刺激を加える治療では数日間赤みが残ることもあり、個人差があります。

痛みの度合い

痛みの感じ方は患者さんによって異なります。

従来のレーザーでは熱による「焼けるような感覚」を強く訴える方もいますが、ピコレーザーは照射時間が短いため「輪ゴムではじかれる程度」と表現されることが多いです。

表面麻酔をあらかじめ使用すれば、痛みに不安を抱える方でも安心して受けられる傾向があります。

2. ピコレーザーで解決できる肌お悩みと効果


ピコレーザーは複数の照射モードを使い分けることで、幅広い肌トラブルに対応できます。

しみやそばかすのような明確な色素沈着から、肝斑、ニキビ痕、小じわまで、それぞれの症状に合わせて適切な方法を選ぶことで、肌全体の質感を整えられる点が大きな魅力です。

ここでは代表的なお悩み別に、どのような改善が期待できるのかを詳しく見ていきます。

2-1. シミ・そばかすの除去

ピコスポットを用いた治療は、シミやそばかすの原因となるメラニン色素を選択的に砕き、体内の代謝によって自然に排出される流れを促します。

私の診療でも「長年悩んでいたシミが薄くなった」と実感される方が多く、日常生活に大きな支障を与えにくいのも特長です。

2-2. 肝斑の改善

肝斑は従来のレーザー治療では悪化するリスクが指摘されてきました。

しかし、ピコトーニングでは低出力の照射を広範囲に行うことで、刺激を抑えつつ徐々に色素沈着を改善できます。

実際に、他の治療で効果が乏しかった患者さんに対しても、肌全体のくすみが和らいだという報告が見られます。

2-3. 肌のトーンアップ・美白効果

顔全体に均一に照射するピコトーニングは、くすみの改善とともに透明感のある印象を引き出す効果が期待されます。

強いシミがない方でも「肌をワントーン明るくしたい」という希望に応じやすく、季節の変わり目や大事なイベント前に施術を受ける方も増えています。

2-4. ニキビ痕(跡)の改善

ピコフラクショナルは、ニキビ痕によってできた凸凹した肌表面に微細な刺激を与え、コラーゲンの産生を促進します。

これにより時間の経過とともに肌が滑らかになり、メイクのりが改善したと感じる患者さんも少なくありません。

熱で焼くのではなく衝撃波によるアプローチのため、回復の早さも特徴です。

2-5. 毛穴の開き・小ジワの改善

毛穴の開きや小さなシワは、加齢や紫外線、乾燥など複数の要因が重なって現れます。

ピコフラクショナルで皮膚の奥に刺激を与えると、肌のハリが回復し、毛穴やシワが目立ちにくくなります。

実際に「化粧崩れが減った」「肌が引き締まった」といった声も多く、日常生活の快適さに直結する効果を実感しやすい治療です。

3. ピコレーザーの費用とダウンタイムについて

ピコレーザーは照射モードによって目的や施術内容が異なるため、費用やダウンタイムにも差があります。

シミを狙うのか、肌全体を明るくするのか、あるいは質感を整えるのかによって選ぶ施術が変わり、日常生活への影響もそれぞれ違います。

ここでは代表的な3つのモードごとの特徴を整理し、えいご皮フ科での取り組みについても紹介します。

3-1. ピコスポット

ピコスポットはシミやそばかすなどをピンポイントで治療するため、照射範囲が限定的です。

費用は1回ごとの照射範囲や数に応じて変わりますが、部分的なお悩みに対応しやすいのが特長です。

ダウンタイムは赤みやかさぶたが一時的に出ることがありますが、メイクでカバーできる程度で、数日から1週間ほどで落ち着くケースが多くみられます。

ピコスポット料金表(えいご皮フ科 奈良院)

回数・範囲 料金(税込)
5mm未満 ¥5,500
5mm以上 ¥8,800
5個まで ¥19,800
取り放題 ¥44,000

3-2. ピコトーニング

ピコトーニングは広い範囲に低出力で照射するため、複数回の施術を重ねて徐々に効果を実感する方法です。

費用は1回あたりの料金が比較的抑えられていることが多く、継続して通いやすい点が利点です。

ダウンタイムはほとんどなく、施術直後から普段通りの生活が可能で、仕事や学校に支障をきたしにくいのが魅力です。

ピコトーニング(全顔)料金表(えいご皮フ科 奈良院)

回数・範囲 料金(税込)
初回 ¥13,200
1回 ¥18,700
5回 ¥77,000

3-3. ピコフラクショナル

ピコフラクショナルは肌の奥に微細な刺激を与え、ニキビ痕や小皺の改善を目指す施術です。

費用は他のモードよりやや高額になる傾向がありますが、その分、肌質全体の変化を実感しやすい方法です。

ダウンタイムは赤みや軽い腫れが数日続くことがありますが、従来のフラクショナルレーザーに比べて回復は早いと感じる方が多いです。

ピコフラクショナル(全顔)(えいご皮フ科 奈良院)

回数・範囲 料金(税込)
初回 ¥16,500
1回 ¥22,000
5回 ¥99,000

※料金やメニューの詳細は、クリニックによって異なります。各クリニックの最新の料金は下記のページでご確認ください。

▶︎ えいご皮フ科|実施治療院と料金について

3-4. えいご皮フ科のピコレーザー施術について

えいご皮フ科では、患者さんのお悩みに合わせてピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルを適切に使い分けています。

カウンセリングでは生活スタイルや目的に応じて最適な施術を提案し、費用やダウンタイムについても丁寧に説明します。

実際に施術を受けた患者様からは「予算に合わせて相談できた」「休みの予定に合わせやすかった」といった声が寄せられており、安心して治療に臨める環境が整っています。

ピコレーザー3モードの比較表

項目 ピコスポット ピコトーニング ピコフラクショナル
主な目的 シミ・そばかすなどをピンポイントで除去 肝斑やくすみを抑え、肌全体のトーンを整える ニキビ痕・毛穴・小じわなど肌質の改善を目指す
照射範囲 限定的(気になる部分を狙う) 広範囲(顔全体など) 広範囲(皮膚の深層にアプローチ)
照射の強さ 比較的強い出力 弱い出力 中~強めの出力を細かく分散
適したお悩み シミ、そばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)など 肝斑、くすみ、全体的な肌の明るさ ニキビ痕、小じわ、毛穴の開き、肌のハリ低下
施術回数の目安 1~数回で変化を実感しやすい 5~10回程度を継続して行うことが多い 3~5回程度を間隔をあけて行うことが多い
ダウンタイム 赤みやかさぶたが数日~1週間程度残る場合あり ほとんどなし。翌日からメイク可 赤み・軽い腫れが数日続くことがある
痛みの目安 ゴムではじかれる程度の刺激 軽い温かさを感じる程度 軽いチクチク感を伴うことがある
特徴的なメリット 部分的な色素トラブルに高い精度で対応できる 肝斑など刺激に弱い部位にも照射可能 肌質そのものを整えたい人に向く
注意点 照射部位に一時的なかさぶたができることがある 定期的に続けることで効果が出やすい 一時的に赤みや乾燥を感じる場合がある

「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」という3つの照射モードは、それぞれ、照射の深さや出力、目的が異なるため、肌の状態や悩みに合わせて選ぶことが大切です。

たとえば、明確なシミを狙いたい方はピコスポットくすみや肝斑を抑えて肌全体を明るくしたい方はピコトーニングニキビ痕や毛穴、小じわを整えたい方はピコフラクショナルが向いています。

4. ピコレーザーに関するよくある質問

ピコレーザーは近年注目されている治療法ですが、初めて受ける方にとっては「痛み」や「効果の持続性」、「生活への影響」など、不安や疑問が多いのも事実です。

診療の現場でも同じような質問を受けることが多く、事前に理解しておくことで安心して治療に臨むことができます。

ここでは特に多い質問を取り上げ、わかりやすく解説します。

Q. 痛みはありますか?

ピコレーザーは照射時間が非常に短いため、従来のレーザーに比べて熱による痛みは抑えられています。

ただし、シミやニキビ痕へのピンポイント照射では「輪ゴムで軽くはじかれるような感覚」を伴うことがあります。

必要に応じて表面麻酔を使用することで、多くの患者さんが我慢できる程度に調整可能です。

Q. 1回で効果は出ますか?

色の濃い境界明瞭なシミ(老人性色素斑)やそばかすの場合、1回の施術でも変化を実感される方は少なくありません。

ただし、肝斑や肌全体のトーン改善といった広範囲の悩みは、数回の治療を重ねることで徐々に効果が現れるケースが一般的です。

皮膚の状態や生活習慣によって個人差があるため、カウンセリング時に回数の目安を相談されると安心です。

Q. ダウンタイムはどのくらいありますか?

ダウンタイムは施術の種類によって異なります。

ピコスポットでは赤みやかさぶたが数日~1週間ほど残る場合があり、ピコトーニングはほとんど生活に支障がありません。

ピコフラクショナルは赤みが数日続くことがありますが、従来の治療に比べると回復が早いのが特長です。

いずれも、紫外線対策や保湿を丁寧に行うことで回復を助けられます。

Q. 施術を受けられない人はいますか?

妊娠中や授乳中の方、施術部位に活動性の皮膚感染症や重度の炎症がある方、光過敏症の既往がある方は施術を控えることが推奨されます。

また、内服薬や既往歴によっても適応が変わる場合がありますので、必ず医師の診察で確認することが大切です。

えいご皮フ科ではカウンセリング時に健康状態を丁寧に確認し、安全に治療を受けられるかどうかを判断しています。

5. まとめ

ピコレーザーは、シミやそばかすなどの色素沈着から、肝斑、ニキビ痕、小じわ、毛穴の開きまで幅広いお悩みに対応できる治療法です。

照射モードを使い分けることで目的に合わせた施術が可能となり、従来のレーザーに比べてダウンタイムが短く、生活への影響を抑えられる点も大きな魅力です。

診療の場でも「思ったより早く日常に戻れた」「肌が明るくなった」といった声が多く聞かれます。

もちろん、症状や体質によって効果のあらわれ方には個人差があるため、信頼できる医師に相談し、自分に合った治療法を見極めることが大切です。

えいご皮膚科では丁寧なカウンセリングを通じて、安心して治療を受けられるようサポートしています。

まずは一度ご自身のお悩みを相談し、最適な選択肢を見つけてみてはいかがでしょうか。