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しもやけを繰り返す人へ〜毎年の悩みを軽くする生活習慣とケア方法

2025/12/19

しもやけの治し方を知りたい方へ。

皮膚科医の視点から原因や症状、効果的な入浴法や市販薬の使い方、再発防止の生活習慣まで丁寧に解説します。

この記事を読むことで正しいケアが身につき、つらい症状を和らげる実践的な方法がわかります。

Contents

1.しもやけとは

しもやけは、寒い時期になると子どもから大人まで幅広い世代に見られる、皮膚のトラブルです。

医学的には「凍瘡(とうそう)」と呼ばれ、血流がうまく循環しないことで皮膚に炎症が起き、かゆみや赤み、腫れを引き起こします。

診療でも「ただの冷えだから」と放置される患者さんが多いのですが、悪化すると痛みや潰瘍に発展することもあるため注意が必要です。

1-1. しもやけって何?

しもやけは、急な気温の変化や寒冷刺激によって末梢血管が収縮し、血流が滞ることで起こります。

血液が皮膚に十分に行き届かないため、皮膚が赤や紫色に変わり、強いかゆみやチリチリとした感覚を伴います。

典型的には気温が0〜10度前後の日が続く時期に多く見られます。

特に冷え性の方や血行が悪い体質の方はリスクが高いです。

症状は軽度であれば数週間で治ることもありますが、繰り返し起こることもあり、毎年悩まされる患者さんも少なくありません。

1-2. 発症しやすい部位

しもやけは体の末端、つまり血流が届きにくい部位に多発します。

よくみられる部位は以下のとおりです。

  • 手指:水仕事や外気にさらされやすい
  • 足先:冷たい床や靴の圧迫による血行不良
  • 耳や頬:外気に直接触れるため冷えやすい
  • 鼻先:特に風の強い日に血流が滞りやすい

冬になると「手袋をしているのに指が腫れて赤い」「足の指がかゆくて眠れない」といった相談が多く寄せられます。

特に小さなお子さんは耳や頬のしもやけが目立ち、強いかゆみで掻き壊してしまうケースもあります。

1-3. 冬だけでなく夏もしもやけに?

しもやけは冬の病気と思われがちですが、実は夏にも発症することがあります。

たとえば、冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来することで急激な温度差が生じ、血流が乱れるケースです。

足が冷えたままプールや海に入った後に症状が出る方もいます。

つまり「寒い季節だけの病気」とは言い切れないのです。

 

季節を問わず、体の末端が冷えやすい環境や気温差が大きい生活習慣の中では発症リスクが高まります。

毎年同じ部位に繰り返す人も多いため、「自分はなりやすい体質かもしれない」と気づいた時点で早めに予防やケアを取り入れることが大切です。

2. しもやけが起こる原因と体質

しもやけは、単なる冷えによるものではなく、血流や体質も大きく影響します。

寒い日に外出すると耳や手が赤く腫れてかゆくなる方もいれば、同じ環境でも全く症状が出ない方もいます。

この違いには血管の反応や体質的な要素が深く関わっています。

2-1. 血流の滞りと寒暖差の影響

気温が下がると血管は自然に縮みます。これは体が熱を逃がさないようにするための防御反応です。

ただし急な寒暖差が繰り返されると、血管が収縮と拡張を上手にコントロールできなくなり、末端の血流が滞ります。

その結果、皮膚に炎症が起こり、赤みやかゆみ、痛みが生じます。

特に一日の気温差が10度前後で、最低気温が5度を下回るような環境で起こりやすいため、真冬だけでなく晩秋や初春に症状が出たという相談も少なくありません。

2-2. なりやすい人の特徴

しもやけは誰にでも起こり得ますが、特に以下のような人に多い傾向があります。

  • 冷え性で手足がいつも冷たい
  • 低血圧で血の巡りが弱い
  • 子ども(体温調節が未発達)
  • 女性(ホルモンの影響で血流が変化しやすい)

実際に「家族の中で自分だけが毎年しもやけになる」という声を耳にします。

これは生活環境だけでなく、血管の反応性や体質的な差が影響しているためです。

2-3. 遺伝と体質改善

体質の一部は遺伝的な要因も関係しています。

例えば、親子そろって冬になると指先が赤く腫れる、といったケースです。

ただし体質は努力である程度変えられます。血行を良くする運動習慣やバランスの良い食事を続けることで、しもやけの頻度や重症度を軽くできる場合があります。

ビタミンEを含む食材や鉄分を意識的に取り入れるのも有効です。

3. 症状とサインの見分け方

しもやけは「ただの冷え」と見過ごされることが多いですが、実際には皮膚の炎症が進んでいる状態です。

症状には段階があり、初期のサインを見逃さずにケアすることで悪化を防ぐことができます。

3-1. かゆみ・チリチリ感・赤み

初期段階では、外から見ても大きな変化はありません。

しかし、患者さんご本人は「なんとなくかゆい」「指先がチリチリする」と感じることが多いです。

皮膚表面は軽度の赤みを帯び、触ると冷たいような、逆に熱をもったような不快感が出ることもあります。

「寒い日に外を歩いたあと、手袋を外したら指がかゆくて止まらない」という症状もよく耳にします。

この段階で温めたり保湿したりすると、比較的早く改善することが期待できます。

3-2. 腫れ・痛み・色の変化

次の段階では、皮膚がはっきりと赤紫色に変わり、指や足先が腫れてきます。

かゆみは強くなり、夜も眠れないほどになる方もいます。

腫れのために靴がきつく感じられたり、指を曲げると痛みが出たりするのも特徴です。

色の変化は血流障害によるもので、健康な皮膚との境界がはっきり見えることが多いです。

中には「買い物の途中で足が痛くて歩けなくなった」と受診される方もおり、日常生活に影響を及ぼすレベルに進行することも珍しくありません。

3-3. 重症例(水ぶくれ・びらん・潰瘍)

さらに悪化すると、皮膚の表面に水ぶくれができたり、びらん(ただれ)が生じることがあります。

皮膚が破れると感染のリスクも高まり、放置すると潰瘍へと進行することがあります。

特に高齢者や糖尿病を持つ方では治りが遅く、慢性化するケースも見られます。

「毎年繰り返しているうちに皮膚が硬くなり、治りにくくなった」という人もいます。

こうした重症例では自己判断でのケアは難しく、必ず医療機関での治療が必要です。

4. 自宅でできる治し方・ケア方法

しもやけは正しいセルフケアを取り入れることで悪化を防ぎ、症状を軽くすることができます。

毎日の生活に少し工夫を加えるだけで改善が期待できます。

4-1. 入浴・風呂での効果的な温め方

お風呂は血流を改善するために大切です。

ただし熱すぎるお湯は逆効果になるため、38〜40度程度のぬるめのお湯にじっくり浸かることが勧められます。

温冷浴も有効で、洗面器などにぬるま湯と冷水を用意し、それぞれに手足を30秒~1分程度交互につけると血管のトレーニングになり、末端の血流改善につながります。

ただし、すでに痛みや水ぶくれがある場合は刺激になることがあるため避けましょう。

4-2. マッサージやストレッチの取り入れ方

入浴後の温まった状態で、指先や足先をやさしくマッサージすることも効果的です。

血液の流れを意識して心臓に向かって軽くさするように行います。

足首や手首を回す簡単なストレッチも血行促進に役立ちます。

「毎日のマッサージでかゆみが減った」という声もあります。

4-3. 靴・靴下・手袋など衣類の選び方

靴や靴下の圧迫は血流を妨げる大きな要因です。

きつい靴よりも指先に余裕のあるものを選び、靴下は厚手で吸湿性のある素材が望ましいです。

手袋は防寒だけでなく通気性も考慮し、汗をためない工夫が必要です。

長時間濡れたままの靴下や手袋を着けていると症状が悪化するため、こまめに替える習慣をつけましょう。

4-4. 濡れ対策・湿気管理の工夫

水仕事や外出時に濡れた状態が続くと皮膚は冷えやすくなります。

台所仕事ではゴム手袋の下に綿の手袋を重ねて使うと湿気を防げます。

靴は防水スプレーを利用し、濡れたらすぐに靴下を替えることが大切です。

湿気対策を徹底するだけで、再発が減るケースも少なくありません。

4-5. 食事と体質改善につながる栄養

食事からのサポートも重要です。

ビタミンEは血管を広げる作用があり、ナッツ類やアボカドに多く含まれています。

鉄分は酸素を運ぶ赤血球の働きを助け、血流改善に役立ちます。

レバーやほうれん草を意識的に取り入れると良いでしょう。

栄養バランスを整えることはしもやけだけでなく全身の健康にもつながります。

5. 市販薬・外用剤・サプリの利用法

しもやけは生活習慣の工夫で改善することも多いですが、市販薬やサプリを取り入れると症状のつらさを軽くできる場合があります。

特にかゆみや痛みが強いときには薬が有効です。

5-1. かゆみを抑える薬と使い方

しもやけで最も多い症状はかゆみです。

強くかくと皮膚が傷つき感染の原因にもなるため、かゆみを和らげる薬の利用が勧められます。

一般的には抗ヒスタミン成分入りのクリームや、軽度の炎症を抑える外用剤が市販されています。

使い方のコツは「かゆみが出たら早めに塗ること」と「こすらずにやさしく広げること」です。

患者さんからは「夜寝る前に塗ったらかゆみで起きることが減った」という声もよく聞かれます。

5-2. 血行促進系の薬と注意点

しもやけの根本には血流の滞りがあるため、血行を改善する外用薬も役立ちます。

ビタミンEやヘパリン類似物質を含むクリームは血流をサポートするとされています。

ただし「一度にたくさん塗れば早く良くなる」というわけではありません。

厚塗りすると逆にべたつきやかぶれの原因になるため、説明書の用量を守りましょう。

また、妊娠中や小さなお子さんへの使用は注意が必要な場合もあるため、不安があれば医師に相談してください。

5-3. サプリ・漢方での体質改善サポート

一度しもやけになりやすい方は毎年同じ時期に繰り返すことがあります。

その場合、サプリや漢方を利用して体質改善を目指す方法もあります。

例えば、ビタミンEのサプリは末端の血流を良くする作用があり、鉄分を補うと血液の酸素運搬能が高まり冷えの改善につながります。

さらに、漢方薬も冷えによる血流障害に使われることがあります。

服用後に冷えが軽くなったと感じる方もいると報告されています。

6. 医療機関を受診すべきタイミング

しもやけは、生活の工夫や市販薬で改善することもあります。

しかし、中には自然には治らず、皮膚科での専門的な治療が必要になるケースもあります。

放置すると悪化して生活に支障をきたすこともあるため、どのようなときに受診すべきかを知っておくことはとても大切です。

6-1. 自宅ケアで改善しない場合

数週間セルフケアを続けても赤みやかゆみが引かない場合は、皮膚科の受診を考えましょう。

特に「夜眠れないほどかゆい」「靴が履けないほど腫れている」といった症状があるときは注意が必要です。

「自宅で温めても良くならなかった」という相談も多く寄せられます。

市販薬で一時的に良くなっても再び繰り返す場合は、専門的な治療で根本的に改善を図ることが大切です。

6-2. 皮膚科での治療

皮膚科では症状の程度を見極め、適切な治療を選びます。

軽度であれば血行を促す外用薬や炎症を抑える軟膏を処方します。

中等度以上では内服薬としてビタミンE製剤や血管拡張薬を使うことがあります。

冷えが強い体質の方には、漢方が使われる場合もあります。診察では「しもやけか、それとも別の皮膚疾患か」を区別することも重要です。

例えば、膠原病や糖尿病性の血流障害に伴う皮膚症状と似ている場合もあるため、専門医による診断が必要です。

6-3. 再発を防ぐために

治療で症状が落ち着いても再発することがあるため、医師から生活の中で予防法を指導される場合があります。

具体的には「通勤時は靴下を重ね履きする」「水仕事は必ず綿手袋とゴム手袋を組み合わせる」「お風呂の後は必ず保湿を行う」といった日常的な工夫です。

患者さんの生活習慣を一緒に振り返りながら、その人に合った再発防止策を考えることが治療の一部になります。

7. 季節・生活シーン別の予防と対策

しもやけは寒い冬に多い症状ですが、実際には季節や生活習慣によって発症のリスクが変わります。

同じ人でも「冬は指先に、夏は足に」と場所やタイミングが違うこともあります。

7-1. 冬の基本的な防寒対策

冬場の予防の基本は「冷やさない」「締め付けない」「湿らせない」の三つです。

特に足先や手先は冷気にさらされやすいため、厚手の靴下を重ね履きするよりも、薄手を二枚に分けて履いたほうが血流を妨げません。

外出時には手袋や耳当てを活用し、帰宅後はぬるま湯で温める習慣をつけましょう。

えいご皮フ科でも「毎年手がしもやけになる」という患者さんに、まずは防寒アイテムの見直しをおすすめしています。

7-2. 春先・夏に注意すべきケース

しもやけは冬だけのものではありません。

春先はまだ気温が不安定で、朝晩の寒暖差が大きいため発症しやすい時期です。

さらに夏でも、冷房の効いた室内と炎天下の行き来で急激な血管収縮が起き、指や足に症状が出ることがあります。

特に冷たいプールや海で遊んだ後、足が赤く腫れるケースは少なくありません。

季節に関係なく「急な温度差」への対策を意識しましょう。

7-3. 水仕事・スポーツ・外出時の予防法

水仕事では手が濡れたままにならないよう、綿手袋の上にゴム手袋を重ねると湿気を防げます。

スポーツでは汗や水分で靴下が湿りやすいため、替えの靴下を持ち歩くのが安心です。

外出時は防水スプレーを活用して靴を湿らせないことが大切です。

患者さんの中には「仕事中に靴下を2回替えたら、症状が軽くなった」と話す方もおり、小さな工夫が大きな差につながります。

7-4. 子ども・高齢者に適したケア方法

子どもは体温調節が未発達で、耳や頬にしもやけができやすい傾向があります。

外遊び後は温めながら保湿することを習慣づけましょう。

一方、高齢者は血流が低下しやすく、重症化すると潰瘍になることもあるため早めの受診が大切です。

特に糖尿病を持つ方は皮膚が傷つきやすく、放置は危険です。

8. 再発防止と体質改善のためにできること

しもやけは一度よくなっても、同じ環境や生活習慣を続けていると繰り返しやすい傾向があります。

そのため症状を和らげるだけでなく、血行を整え体質そのものを改善していく視点が欠かせません。

8-1. 日常でできる血行促進習慣

血流を良くするには「小さな動きをこまめに続ける」ことが大切です。

例えばデスクワーク中に足首を回す、電車の待ち時間に指を軽く開閉する、といった動作は簡単でも効果があります。

また入浴後のマッサージや保湿も血行を助けるポイントです。

えいご皮フ科でも「夜の保湿と軽いマッサージを毎日続けたら、冬でもしもやけができにくくなった」という患者さんの体験談をよく伺います。

8-2 運動・生活習慣の見直し

冷えや血流障害は生活習慣とも密接に関係しています。

有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギング)は全身の血行を高め、末端の冷えを改善します。

睡眠不足やストレスも血管の働きを乱す要因になるため、規則正しい生活リズムを整えることが大切です。

さらに、締め付けの強い靴や衣類は血流を妨げるため避けましょう。

日常の「小さな見直し」が再発防止に直結します。

8-3. 長期的に取り組むべきセルフケア

体質改善は一朝一夕ではできません。栄養面ではビタミンEや鉄分を意識的に摂り、血液の流れを助けることが望ましいです。

また、冷たい環境に長時間さらされないよう住環境を整えることも重要です。

冷えに敏感な方は、早めに保温グッズを取り入れるなど先手を打つことが再発防止につながります。

9. チェックリストで振り返る「しもやけ対策」

しもやけは毎年同じように繰り返すことが多いため、日常の工夫を習慣化することが大切です。

9-1. 今日からできるケア3つ

症状が出ているときは、まず「悪化させないこと」が最優先です。

  • ぬるま湯での温冷交互浴:38度前後のお湯と冷水を1分ずつ繰り返し、末端の血管を鍛える。
  • こまめな保湿:入浴後すぐに保湿剤を塗ることで皮膚を守り、かゆみを軽減する。
  • 湿気対策:濡れた靴下や手袋は早めに替える。水仕事では綿手袋を下に重ねると安心。

実際に患者さんの中には「靴下を昼休みに一度替えるだけで症状が軽くなった」という声もあります。

9-2. 体質改善につながる行動ポイント

しもやけを繰り返す人は血流や体質に課題があることが多いです。

  • 適度な有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギング)
  • バランスのとれた食事(ビタミンE・鉄分を含む食品を意識)
  • 睡眠リズムの安定(夜更かしや不規則な生活は血管に負担をかける)

えいご皮フ科でも「運動を習慣にしてからしもやけができにくくなった」という患者さんは少なくありません。

9-3. 自分に合った治し方の見極め方

同じしもやけでも、症状の出方や体質は人によって異なります。

軽症なら自宅でのケアと市販薬で十分な場合もありますが、毎年重症化する方は皮膚科での診断が必要です。

「かゆみだけなのか」「腫れや潰瘍まで進んでいるのか」を見極め、自分に合った治療レベルを選ぶことが重要です。

10. よくある質問

Q.しもやけをすぐに治す方法は?

しもやけは「すぐに完治させる薬」は残念ながらありませんが、症状を和らげる方法はあります。

ぬるま湯で温冷交互浴を行い血流を促す、マッサージやストレッチで末端の循環を改善する、市販のかゆみ止めや血行促進成分入りクリームを塗ると効果的です。

強い痛みや水ぶくれがある場合は早めに皮膚科を受診してください。

Q.足の指のしもやけの治し方は?

足の指は靴の締め付けや湿気が原因で悪化しやすいです。

まずは靴下を吸湿性・保温性のある素材に替え、濡れたらすぐに交換しましょう。

足湯や交互浴で温めながら、ビタミンE配合の外用薬を塗布すると改善が期待できます。

症状が長引く場合や痛みが強いときは、内服薬や漢方が必要になることもあり、皮膚科での相談をおすすめします。

Q.しもやけは何日で治りますか?

軽度のしもやけであれば、適切なケアを行うと1〜2週間で自然に回復することが多いです。

しかし、血行が悪い方や同じ環境に長時間さらされている場合は数週間〜1か月以上続くこともあります。

繰り返す方は体質改善が必要で、ビタミンEや鉄分の摂取、生活習慣の見直しが有効です。改善が見られない場合は皮膚科での治療が安心です。

Q.しもやけがかゆい時はどうしたらいい?

かゆみが強いとつい掻きたくなりますが、掻き壊しは感染の原因になります。

抗ヒスタミン成分やステロイドの入った外用薬を使用するとかゆみを早く抑えられます。

保湿剤で皮膚を守り、温めすぎない程度にぬるま湯に浸かると血流も改善します。

夜眠れないほどの強いかゆみが続く場合は、内服薬を含めた治療が必要になるため、皮膚科に相談してください。

Q.しもやけはお風呂で治りますか?

お風呂に入ることで血流が改善し、症状を和らげる効果はあります。

ただし熱いお湯に長時間浸かるのは逆効果で、38〜40度程度のぬるめのお湯が適切です。

交互浴(温かいお湯と冷水を交互に使う方法)を取り入れると血管の反応が鍛えられます。

入浴後は必ず保湿を行い、外用薬を塗るとより効果的です。完全に治すには入浴だけでなく生活習慣改善も必要です。

Q.足の指が一本だけ腫れるのはしもやけですか?

足の指が一本だけ赤く腫れている場合もしもやけの可能性はあります。

ただし、痛みや膿を伴う場合は感染症(ひょう疽など)や痛風など別の病気のこともあるため注意が必要です。

しもやけであれば、冷えや圧迫で血流が滞り症状が出ます。

数日観察しても改善しない場合や悪化する場合は、必ず皮膚科で診断を受けてください。

 

しもやけは放置せず、早めの対策と体質改善が重要です。

自分に合った治し方を取り入れることで、毎年のつらい症状を軽くできます。

症状が続く場合は皮膚科で相談し、専門的な治療と日常ケアを組み合わせて再発を防ぎましょう。