シミ取りの費用相場は?保険適用やレーザーごとの料金目安を皮膚科医が解説!
2026/05/21
シミ取りを考えたとき、費用相場や保険適用の有無、レーザーごとの料金目安が分かりにくいと感じる方は少なくありません。
この記事では、皮膚科医の視点で費用の見方と注意点を整理し、納得して治療を選ぶための判断材料を分かりやすくお伝えします。
Contents
1.シミ取り治療の一般的な料金相場

シミ取りの費用は、どの治療法を選ぶかでおおまかな目安が決まります。
外来では、目立つシミを部分的にねらう治療と、顔全体にやさしく照射する治療で、料金の考え方が分かれます。
一般的には、ピコレーザーのスポット治療は1か所あたり5,000円〜30,000円前後、フォトフェイシャルは1回15,000円〜30,000円前後、レーザートーニングは1回5,000円〜25,000円前後で設定されることが多いです。
炭酸ガスレーザーは、盛り上がりのある病変などに使われることがあり、1か所ごとに数千円〜数万円程度が目安となります。
まずは治療法ごとの相場を知っておくと、費用の見通しを立てやすくなります。
| 治療法 | 料金の目安 |
| ピコレーザー(スポット) | 1か所あたり5,000円〜30,000円前後 |
| フォトフェイシャル | 1回15,000円〜30,000円前後 |
| レーザートーニング | 1回5,000円〜25,000円前後 |
| 炭酸ガスレーザー等 | 1か所ごとの設定が多く、数千円〜数万円程度 |
費用だけで決めるのではなく、自分のシミに合う治療法かどうかを診察で見てもらったうえで選ぶことが、納得のいく治療につながります。
2.料金が変わる要因

シミ取りの料金は、同じ「シミ治療」でも一律ではありません。
診察では「どこに、どのくらい、どんな性質のものがあるか」を見ながら、方法を決めていきます。
患者さんから「同じ顔のシミなのに、なぜ金額がちがうのですか」と聞かれることがありますが、実際には面積、数、使う機械、照射の考え方で費用は変わります。
料金差が出やすいポイントを3つに分けて整理します。
2-1.シミの大きさと個数
まず見られるのは、大きさと個数です。小さなシミが1個だけなら、1か所ごとの料金で収まりやすいです。
反対に、細かいシミが広い範囲に散っている場合は、数が増えるぶん費用も上がりやすくなります。
同じ3個でも「5mmの3個」と「1cmの3個」では考え方が変わります。
2-2.治療する機械の種類
次に、使う機械の種類によって料金が変わります。
シミ治療で使われる機械には、それぞれ得意な場面があります。
たとえば、ピコレーザーのスポット照射は、気になるシミを部分的にねらいたいときに選ばれやすい治療です。
一方、レーザートーニングやピコトーニングは、低出力で顔全体に少しずつ照射し、肝斑やくすみ、色むらを整えたいときに使われることがあります。
フォトフェイシャルは、レーザーではなく幅広い波長の光を使う治療で、細かいシミやそばかす、赤みなどをふくめて、顔全体の印象を整えたいときに選ばれることがあります。
炭酸ガスレーザーは、脂漏性角化症(老人性イボ)やほくろなど、盛り上がりのある病変に使われることがあり、同じ「色が気になる部分」でも選ぶ機械が変わります。
美容医療の診療指針でも、シミ、ADM、脂漏性角化症、母斑細胞母斑などで、レーザーや光治療の位置づけが分けて示されています。
機械ごとに照射方法や回数の目安が異なるため、1回の料金だけで比べるのではなく、どのような悩みに向けた機械なのかまで見ておくことが大事です。
2-3.プラン(とり放題等)
料金表で見落としやすいのが、プランの違いです。
1か所ごとの設定は分かりやすい一方、数が増えると合計が上がることがあります。
反対に、とり放題は範囲や個数によっては納得しやすい場合があります。
ただし、どこまでが対象かで印象は変わります。
気になる部分が複数あるときは、1個料金とプラン料金の両方を見比べて相談してみてください。
3. シミ取りは保険適用にできる?

「シミ取りに保険は使えますか」と聞かれることは多いですが、結論からいうと、美容目的の治療は保険適用外になるのが基本です。
厚生労働省の資料でも、美容医療は自由診療として扱われることが示されています。
一方で、見た目の悩みとして受診しても、診察の結果、病気としての治療が必要と判断される場合は、保険診療の対象になることがあります。
大切なのは、名前が「シミ」に見えても、すべて同じではないという点です。
参照:厚生労働省 美容医療に関する現状についてhttps://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001363278.pdf
3-1.保険適用になる可能性のあるケース
シミのように見えていても、すべてが美容目的の治療になるわけではありません。
保険適用の可能性があるのは、見た目を整えるためではなく、皮膚の病気として診断や治療が必要と考えられる場合です。
たとえば、太田母斑や扁平母斑などの「あざ」、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんの鑑別が必要な「ほくろ」や「盛り上がりのあるできもの」など、医学的な診断と治療が必要な場合は、保険診療として扱われることがあります。
外来でも、「ただのシミだと思っていたら、別の病変だった」ということはめずらしくありません。
色や大きさだけでなく、形の変化、境界の見え方、盛り上がりの有無などで、考え方が変わるためです。
そのため、見た目が茶色いからといって、すぐに美容のシミ治療と決めることはできません。
一方で、老人性色素斑のように、いわゆる一般的なシミを薄くしたいという目的では、自由診療になることが多いです。
保険が使えるかどうかの分かれ目は、「きれいにしたい」という希望が中心なのか、「病気として治療が必要か」という医学的な判断があるのか、という点にあります。
気になる部分があるときは、まず皮膚科で状態を見てもらい、保険診療の対象になるかを確認することが大事です。
3-1-1. 自分がどのタイプなのかは医師の診断が必要
ご自身で「これは保険が使えそう」と決めるのはむずかしいです。
診察では、色、形、盛り上がり、できた時期などを確認し、必要に応じて拡大して見ます。
費用を正しく考えるためにも、まずは病変の種類を見きわめてもらい、そのうえで保険診療か自由診療かを相談していきましょう。
4.治療費以外にかかる可能性のある費用

シミ取りは、表示されている施術料金だけで総額が決まるとは限りません。
実際には、初診料や再診料、麻酔代、薬代、保護テープ代などが別にかかることがあります。
美容皮膚科では、初診料は無料の病院もありますが、一般的には2,000円〜3,000円台、再診料は無料〜1,000円台で設定されることが多いです。
麻酔代は、麻酔クリームで1,000円前後から、注射麻酔では3,000円〜5,000円台になることがあります。
治療後の薬代や保護材も、数百円〜2,000円前後が追加される場合があります。
施術料金だけを見るのではなく、前後にかかる費用も合わせて確認しておくと、予算を立てやすくなります。
| 項目 | 一般的な価格の目安 |
| 初診料 | 0円〜3,000円台 |
| 再診料 | 0円〜1,000円台 |
| 麻酔代 | 1,000円前後〜5,000円台 |
| 薬代 | 数百円〜2,000円前後 |
| 保護テープ代 | 500円〜1,500円前後 |
4-1.初診料・再診料
初回の診察や治療後の経過確認で、別途料金がかかることがあります。
初診料は無料の病院もありますが、3,300円程度の設定も見られます。
再診料は無料の場合もあれば、1,000円前後かかることもあります。
4-2.麻酔代
シミ取りでは、治療の内容によって麻酔を使うことがあります。
痛みをやわらげるための麻酔は、施術料金とは別になる場合があります。
小さなシミでも、治療方法や痛みへの配慮から追加されることがあるため、診察時に確認しておくと安心です。
4-3. 薬代
治療後の炎症をおさえる外用薬などが必要になることがあります。
料金表で「薬付き」と書かれているかどうかも確認したい点です。
4-4. 保護テープ
レーザー後は、患部を守るためにテープや保護材が必要になることがあります。
1回分で500円〜1,500円程度が目安とされる例があります。
4-5. えいご皮フ科の場合
えいご皮フ科では、施術の料金だけでなく、診察料や追加でかかる費用もあわせてご確認いただけるようにしています。
たとえば、京都御池院の美容料金では、自費診察料として初診料2,200円、再診料1,100円をご案内しています。
奈良院では、ピコフラクショナルやピコトーニング+ピコフラクショナルに、別途麻酔クリーム代3,300円がかかります。
また、ホクロやイボの施術では、別途麻酔代3,300円が必要です。尼崎院では、お薬付きの施術であっても、保護テープ代330円が別途かかるものがあります。
このように、同じシミ治療でも、診察料が別に必要かどうか、麻酔代がかかるかどうか、施術後の保護材が追加になるかどうかで、実際にかかる総額は変わります。
気になる施術があるときは、施術料金だけでなく、その前後に必要な費用まであわせて見ていただくと、受診前に費用のイメージを持ちやすくなります。
えいご皮フ科では、できるだけ安心してご相談いただけるよう、料金の見通しも分かりやすくご案内しています。
5.美容皮膚科とエステのシミ取りの違い

シミが気になると、まず料金の安さに目が向きやすいです。ですが、見るべき点は金額だけではありません。
美容皮膚科は医師の診察をもとに、病変の見きわめと治療方針の決定ができます。
5-1.費用
エステは入口の料金が低く見えやすく、受けやすく感じることがあります。
ただし、厚生労働省は、医師免許を持たない者がレーザー光線や薬剤でシミ・そばかす等を除去する行為は、医師法第17条に関わると示しています。
つまり、エステでは法的にシミを「取る」「破壊する」施術はできません。
参照:厚生労働省 医師法上の疑義について(回答)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta6716&dataType=1&pageNo=1
できるのは肌表面のケアや一時的な印象の調整が中心です。
シミそのものへの医療的な処置は別の話です。「安いから十分」とは言い切れず、何に対しての費用なのかを分けて考える必要があります。
美容医療では、施術前に費用や内容の説明を受けて、納得してから進めることが大切です。
5-2.安全性
安全性の面でも差があります。
美容皮膚科では、診察のうえで適応を判断し、肌状態に合わせて対応できます。
いっぽう、消費者庁や厚生労働省には、エステ等での施術後にやけどや色素沈着のような相談事例が示されています。
顔に行う施術だからこそ、安さだけで選ばず、まずは医師に相談して、自分のシミに合う方法を確認してみてください。
6.えいご皮フ科のシミ取りメニューと料金

えいご皮フ科では、シミの状態や広がりに応じて、部分的にねらう治療と、顔全体にやさしく重ねる治療が用意されています。
ピコスポットは5mm未満5,500円、5mm以上11,000円、5個まで22,000円、取り放題55,000円です。
ピコトーニングは初回19,800円、1回26,400円、フォトフェイシャルM22とYAGレーザートーニングは各1回26,400円です。
まずは気になるシミの数と種類を診察で見きわめ、合う方法を選ぶ流れになります。
6-1. えいご皮フ科の強み
えいご皮フ科では、気になるシミをただ取るだけではなく、シミの種類や肌全体の状態も見ながら、治療をご提案しています。
たとえば、はっきりしたシミを部分的に治療したい場合にはピコスポット、くすみや肝斑もあわせて見ていきたい場合にはピコトーニング、顔全体の印象を整えたい場合にはフォトフェイシャルM22やYAGレーザートーニングなど、状態に合わせて治療を選びやすいことが特長です。
また、料金の目安を事前にご確認いただけるため、費用の見通しを持ったうえでご相談いただきやすい点も、えいご皮フ科の強みのひとつです。
シミの大きさや数、肌全体のお悩みは一人ひとり異なります。
だからこそ、診察ではお顔全体のバランスもふまえながら、患者さまに合う治療をいっしょに考えていきます。
6-2. 症例紹介
実際の症例では、頬のシミ1か所にピコスポットを1回行ったケースや、大きめのシミに対して状態を見ながら治療を進めたケースがあります。
シミは、大きさや濃さ、できている場所によって合う治療が異なるため、同じ「シミ取り」でも方法や料金が同じになるとは限りません。
「自分にはどの治療が合うのだろう」「どのくらいの費用がかかるのだろう」と不安に感じる方も多いと思います。
だからこそ、料金だけで決めるのではなく、実際の症例や治療後の経過も参考にしながら、ご自身のシミに合う方法をいっしょに考えていくことが大切です。
気になることがあれば、診察の際に遠慮なくご相談ください。
【シミ治療症例①】
お悩み:顎の目立つシミ
施術内容:ピコスポット1回
費用:ピコスポット(1か所)¥5,500~※サイズにより変動あり/ビタミンAイオン導入(1回)¥7,702

引用元:https://hifuka-eigo.com/beauty/cases/tag/pico
【シミ治療症例②】
お悩み:肝斑・くすみ
施術内容:ピコトーニング/5回
費用:ピコトーニング(1回)¥26,400

引用元:https://hifuka-eigo.com/beauty/pico/toning/
7.シミ取りの費用に関するよくある質問と回答

相場を見ても、広告の見え方や支払いの考え方で迷う方は少なくありません。
実際の外来でも、「思っていた金額と違わないか」「あとから追加が出ないか」という相談がよくあります。
この項では、新しい情報を足すというより、ここまでに出てきた内容を費用の目線で整理して、判断しやすくします。
7-1. 「シミ取り放題」や「1個〇〇円」の広告を見ますが、本当にその値段で済みますか?
必ずしも、その表示額だけで終わるとは限りません。
対象となる大きさや個数、部位の範囲が決まっていることがあるためです。
さらに、診察料や保護材などが別にかかる場合もあります。
広告を見るときは、最小価格だけでなく、どこまでが含まれるのかを確認することが大切です。
7-2. 保険証は使えますか?
美容目的のシミ取りでは、使えないことが多いです。
ただし、見た目はシミでも、診察の結果、治療が必要な皮膚の病変と判断される場合は話が変わります。
保険証が使えるかどうかは、自己判断ではなく、まず診察で種類を見きわめてもらうのが基本です。
7-3. 高い化粧品を使い続けるのと、レーザー治療はどちらがお得ですか?
目的がちがうため、単純には比べられません。
化粧品は日々のスキンケア、レーザーは特定のシミに対する医療的な対応です。
長く化粧品を続けるほうが総額で高くなることもあれば、治療後もスキンケアが必要なこともあります。
何を改善したいのかを先に整理すると選びやすくなります。
7-4. 1回で取りきれなかった場合、追加料金はかかりますか?
追加費用はかかる場合があります。シミの種類や反応には差があり、1回で変化が十分でないこともあるためです。
追加照射が必要なら、その回数分の費用が発生することがあります。
契約前に、再治療時の料金や通院の見通しを確認しておくと安心です。
8.まとめ

シミ取りの費用を考えるときは、表示された金額だけを見るのではなく、治療法ごとの相場、料金が変わる理由、保険適用の考え方、さらに診察料や薬代などの付随費用まで含めて見ることが大切です。
実際の診察では、「思ったより高いか安いか」よりも、「自分のシミに合った方法かどうか」が、納得につながる分かれ目になります。
小さなシミを1つ取りたいのか、顔全体のくすみもふくめて整えたいのかで、選ぶ治療も費用の見え方も変わります。
また、安さだけで決めてしまうと、必要な診断や安全面の確認が十分でないまま進んでしまうことがあります。
顔の治療だからこそ、まずは皮ふの状態を正しく見きわめ、そのうえで無理のない方法を選ぶ流れが大事です。
費用に不安がある方ほど、気になるシミの数や大きさ、受けたい治療の方向性を整理してから相談してみてください。
自分に合った選び方が見えてくるはずです。
