湿布薬による光接触皮膚炎にご注意!

2024/08/29

足や手、肘、肩や首のまわりなどに、長方形のかたちに、かゆみを伴う赤みや水ぶくれ、湿疹がでたことはありませんか?

それはひょっとすると、湿布によるかぶれかもしれません。

湿布かぶれにはふたつの症状があり、ひとつは長時間の使用などで、貼っているときにでる湿疹。

もうひとつは、湿布をはがした後、その部位に日光を浴びて発症する光接触皮膚炎についてです。

この湿疹のやっかいなのは、湿布をはがした直後だけでなく、数か月前のものでも、薬剤が残っていてそこに日光があたれば出現するという点です。患者さん自身も湿布を貼ったことを忘れてしまっていて、よくよく話しをお聞きすると「そういえば・・」ということになるのです。

はがした後、数週間は日光にあてないように保護

光接触皮膚炎による皮疹は、ケトプロフェンという消炎鎮痛成分が含有される湿布(モーラステープなど)で発症します。

症状に気づいたら早めに受診してください。ほうっておくと悪化しやすく、ひどく腫れたり、広がったりします。

なかなか治りにくい皮疹で、茶色くあとが残ってしまうこともあります。

露出している部位に湿布を貼ったときには、はがした後も数週間は衣服やサポーターなどで保護して、日光にあてないようにしましょう。まだまだ紫外線が強いので十分にお気をつけください。