花粉症による皮膚炎が増えています!

2024/08/29

今年はスギ花粉の飛散開始が例年よりも早くなるようなので、早めの予防をしましょう。

最近では、くしゃみや鼻水などの鼻炎、眼のかゆみや充血といった結膜炎の症状だけでなく、花粉による皮膚炎の方が増えています。

花粉皮膚炎の症状は、目の周り、特にまぶたの上がカサカサする、顎から首にかけてかゆみがでたり、赤くはれたりします。目のまわりの皮膚はとても薄くて敏感なので、花粉がついてこするとすぐに傷ついてしまいます。

女性は日ごろから化粧により、皮膚のバリア機能が低くなっているので、一度炎症を起こすと慢性化しやすくなります。毎年この季節になるとむずむずする場合は、薄くワセリンを塗るなど早めに保湿をしておきましょう。

泡でやさしく洗顔して、保湿。軟膏は症状がおさまっても長めに塗る

洗顔のときは、”こすらない”を意識してやさしく洗ってください。石けんをよく泡だてて、汚れや花粉を泡で包んで洗い流すイメージです。

洗顔後は顔だけでなく首まわりも保湿を忘れずにしましょう。皮膚を刺激しない、乾燥しないように保湿を心がけるなど、毎日の積み重ねが大切です。

治療は、アレルギーの治療が必要なときは、抗アレルギー薬の内服薬と刺激の少ない軟膏薬を処方します。2、3日で症状はおさまりますが、中断せずに長めに塗っておきましょう。

目の周りはデリケートなので強いお薬は使えません。症状が悪化するまえに早めに受診して慢性化しないようにしましょう。