ダーマペンとフラクショナルレーザーを徹底比較!ニキビ跡や毛穴悩みにはどっちを選んだほうがいい?
2025/04/11
ニキビ跡や毛穴の開きに悩んでいませんか?
ダーマペンとフラクショナルレーザーは、どちらも肌再生を促す施術ですが、仕組みや効果が異なります。
本記事では、皮膚科医の視点から、それぞれの特性や適した肌悩みを詳しく解説。
施術の選び方やクリニック選びのポイントまで網羅し、最適な治療の判断に役立つ情報を提供します。
Contents
1. ダーマペンとフラクショナルレーザーの違いを比較
ダーマペンとフラクショナルレーザーは、どちらも肌の再生を促す治療ですが、仕組みや効果、ダウンタイム、副作用、費用などに違いがあります。
自分の肌の悩みに適した施術を選ぶために、それぞれの特性を詳しく見ていきましょう。
1-1. 仕組みと期待できる効果
ダーマペンは、超極細の針で皮膚に微細な穴を開けることで、肌の自然治癒力を活性化させ、コラーゲンの生成を促します。
この治癒過程を利用することで、ニキビ跡の改善、毛穴の開きの改善、肌のハリ・弾力アップ、小じわの改善などが期待できます。
フラクショナルレーザーは、レーザーを肌に照射し、熱エネルギーを真皮層へ届けることで、コラーゲンの生成を促進します。
これにより、クレーター状のニキビ跡の改善、毛穴の開きの引き締め、肌のハリ・弾力アップ、シミやくすみの改善が期待できます。
レーザーの波長や強度によって効果が異なり、より深い層にアプローチすることで、より顕著な変化をもたらします。
1-2. ダウンタイムと副作用、痛み
ダーマペンのダウンタイムは比較的短く、数日~1週間程度で回復することが多いです。
施術後には赤みや腫れ、出血が見られることがありますが、通常は数日で落ち着きます。皮膚が薄い部位ほど反応が強く出やすいため、施術後の保湿や紫外線対策が重要です。
フラクショナルレーザーのダウンタイムは1週間~2週間程度とやや長めです。
施術後の赤みや腫れ、かさぶたができることがあり、肌が回復するまでの間は特に保湿と紫外線対策が欠かせません。
色素沈着のリスクがあるため、肝斑のある方には施術を避ける場合があり、ダーマペンのほうが推奨されることもあります。
痛みについては、ダーマペンは比較的軽度であるのに対し、フラクショナルレーザーはより強い痛みを感じる傾向があります。
麻酔クリームを使用することで軽減できますが、痛みに敏感な方は事前に医師と相談するのがよいでしょう。
1-3. 費用と施術回数
ダーマペンの費用相場は1回あたり3万円~5万円程度で、目に見える効果を得るためには5回程度の施術が推奨されます。
施術間隔は2~4週間ほどで、継続的に行うことで肌の改善が期待できます。
フラクショナルレーザーの費用相場は1回あたり8万円~15万円程度と、ダーマペンよりも高額になる傾向です。
ただし、効果がより強力なため、1~3回程度の施術で満足できる結果が得られることもあります。
施術回数が少なく済む分、長期的なコストを考えると選択肢に入るかもしれません。
1-4. メリットとデメリット
ダーマペンとフラクショナルレーザーには、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。
自分の肌の状態やライフスタイルに合わせて、適切な施術を選ぶことが大切です。
ダーマペン | フラクショナルレーザー | |
メリット | ・ダウンタイムが短い
・費用が比較的安い ・痛みが少ない |
・クレーター状のニキビ跡に効果が高い
・施術回数が少ない |
デメリット | ・効果が穏やか
・深いニキビ跡には効果が薄い場合がある |
・ダウンタイムが長い
・色素沈着のリスクがある ・費用が高い ・痛みがある場合がある |
2. 症状・悩みに合わせた選び方
ダーマペンとフラクショナルレーザーは、それぞれ異なる肌悩みに適しています。
ニキビ跡や毛穴の開き、色素沈着など、どのような症状にどの施術が適しているのかを理解し、自分に合った治療を選びましょう。
2-1. クレーター状のニキビ跡には?
クレーター状のニキビ跡には、フラクショナルレーザーがおすすめです。
ニキビ跡にはさまざまな種類がありますが、特に深いクレーター状の凹みは、ダーマペンでは十分な改善が難しいことがあります。
フラクショナルレーザーは、真皮層まで熱エネルギーを届けるため、深いニキビ跡にも効果を発揮します。
レーザーが肌の内部でコラーゲン生成を促進し、時間をかけて肌の凹凸を滑らかにしていきます。
特に、ローリング型やボックス型のクレーターには適しているため、ダーマペンよりも優先的に検討する価値があります。
2-2. 毛穴の開きには?
毛穴の開きには、ダーマペンとフラクショナルレーザーのどちらでも効果が期待できます。
ただし、毛穴の開き方や肌質によって適した施術が異なります。
- 皮脂分泌が多く、開いた毛穴が目立つ場合 → フラクショナルレーザーが適している
- 加齢や乾燥による毛穴のたるみが気になる場合 → ダーマペンが適している
フラクショナルレーザーは、皮脂腺にも働きかけ、毛穴の引き締めに効果的です。
一方で、ダーマペンはコラーゲン生成を促し、肌のハリを回復させるため、たるみ毛穴の改善に向いています。
自分の毛穴の状態を理解し、医師と相談して適切な施術を選びましょう。
2-3. 赤みや色素沈着には?
赤みや色素沈着には、ダーマペンがおすすめです。
肌の炎症が落ち着いた後に残る赤みや色素沈着は、時間が経つと自然に薄くなることもありますが、より早く改善を目指すなら、ダーマペンが有効です。
ダーマペンは、肌のターンオーバーを促進し、色素沈着の排出をサポートします。
さらに、炎症を抑える効果があるため、施術を続けることで赤みの軽減も期待できます。
特に、フラクショナルレーザーは炎症後色素沈着を悪化させる可能性があるため、色素沈着の改善を目的とする場合は、ダーマペンのほうが適しているでしょう。
肌の状態によって適した施術が異なるため、気になる症状がある場合は、専門の医師に相談しながら最適な治療を選ぶことが大切です。
3. ダーマペンとフラクショナルレーザー、どっちの施術を選んだほうがいい?
ダーマペンとフラクショナルレーザーは、それぞれ異なる肌悩みに対応する施術です。
選び方を間違えると、期待した効果が得られなかったり、肌への負担が大きくなったりすることもあります。
自分の肌の状態やライフスタイルに合わせて、最適な施術を選びましょう。
3-1. ダーマペンがおすすめな方
次のような条件に当てはまる方は、ダーマペンの施術が適している可能性が高いです。
- 軽度のクレーターや茶色いニキビ跡、毛穴の目立ちを改善したい
肌の凹凸がそこまで深くない場合や、ニキビ跡の色素沈着が気になる方に向いています。ダーマペンはターンオーバーを促し、メラニンの排出をサポートするため、茶色いニキビ跡の改善に適しています。 - ダウンタイムをなるべく最小限に抑えたい
ダーマペンはフラクショナルレーザーに比べてダウンタイムが短く、数日~1週間程度で回復します。仕事や予定の都合で長期のダウンタイムが取れない方におすすめです。 - 痛みが心配
痛みが比較的少ない施術のため、痛みに弱い方でも挑戦しやすいです。麻酔クリームを使用することで、さらに痛みを軽減できます。 - 比較的費用を抑えたい
ダーマペンは1回あたりの施術費用が3万円~5万円程度と、フラクショナルレーザーよりも安価です。回数を重ねる必要はありますが、コスト面を重視する場合は検討する価値があります。
えいご皮フ科でできる施術
ピコフラクショナル
特徴:ピコ秒(1兆分の1秒)という短い照射時間により、肌への熱ダメージを最小限に抑えます。真皮層に微細なダメージを与えることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌の再生を促します。
効果:毛穴の開き、ニキビ跡、小じわ、肌のハリ・ツヤの改善が期待できます。肌のターンオーバーを促進し、メラニン色素の排出を促すことで、色素沈着の改善にも効果が期待できます。
リサーフィックス(ResurFX/トゥルーフラクショナル)
特徴:レーザーを細かい点状に照射し、皮膚に極小の穴を無数に開ける治療です。穴が開いた部分の皮膚が治ろうとする力(創傷治癒力)を利用して、肌の再生を促します。コラーゲンやエラスチンが増え、肌のハリ・弾力アップ、ニキビ跡や毛穴の改善、小じわの改善などに効果があります。従来のレーザー治療に比べ、ダウンタイム(赤みや腫れなどの回復期間)が短いのが特徴です。
効果:熱作用によりコラーゲン生成をより強力に促進するため、ニキビ跡の凹凸改善・毛穴の引き締め・小じわ、たるみの改善・肌のハリ・弾力アップ肌質改善(キメを整える)加齢による肌の衰えにも効果的です。
3-2. フラクショナルレーザーがおすすめな方
次のような方は、フラクショナルレーザーの施術が向いている可能性があります。
- 深いクレーターや凸凹毛穴を改善したい
ダーマペンでは改善しにくい深いクレーターや毛穴の開きには、フラクショナルレーザーが適しています。レーザーの熱エネルギーが真皮層まで届くため、長期間にわたる肌の再生が期待できます。 - ダウンタイムの期間や費用よりも効果を重視したい
フラクショナルレーザーは1回あたりの効果が高く、施術回数が少なく済むことが特徴です。費用は8万円~15万円程度とやや高額ですが、回数が少なくて済むため、トータルのコストで考えると選択肢に入るかもしれません。 - そこまで痛みが気にならない
フラクショナルレーザーは、ダーマペンよりも痛みを感じることが多いですが、痛みに耐えられる方や、しっかりと麻酔クリームを使用すれば問題ない方には適しています。 - 肌の引き締め効果を得たい
フラクショナルレーザーは、肌の奥深くまで作用するため、毛穴を引き締める効果が期待できます。特に、皮脂分泌が多く、毛穴の開きが気になる方にはおすすめです。 - ハリ感をアップさせたい
コラーゲン生成を促進することで、肌の弾力を回復し、全体的なハリ感を向上させる効果が期待できます。加齢による肌のたるみが気になる方にも向いています。
どちらを選ぶべきか?
ダーマペンは軽度な肌トラブルを改善しやすく、ダウンタイムが短いのが魅力です。
一方、フラクショナルレーザーは効果が高く、深い肌悩みの改善に適している反面、ダウンタイムや痛みの負担が大きくなります。
最終的には、自分の肌悩みやライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
どちらが適しているか分からない場合は、皮膚科専門医に相談し、適切な施術を提案してもらいましょう。
4. 美容クリニック選びのポイント
ダーマペンやフラクショナルレーザーの施術を受ける際は、クリニック選びが非常に重要です。
施術の効果や安全性は、医師の技術やクリニックの対応によって大きく変わるため、信頼できるクリニックを慎重に選びましょう。
4-1. 施術経験が豊富な医師を選びましょう。
ダーマペンやフラクショナルレーザーの効果は、医師の技術によって大きく左右されます。
施術の精度が高いほど、肌への負担を抑えながら最大限の効果を引き出すことができます。
施術を受ける前に、医師の資格や実績、過去の症例写真を確認することが大切です。
クリニックの公式サイトや口コミをチェックし、経験豊富な医師が在籍しているかを見極めましょう。
また、学会所属や専門資格を持っている医師であるかも、判断基準のひとつになります。
4-2. 施術料金やアフターケアの費用などを事前に確認しましょう。
美容クリニックによって、施術料金の設定は大きく異なります。
施術費用だけでなく、カウンセリング料や麻酔代、アフターケア費用などが別途かかる場合があるため、事前に料金体系をしっかり確認することが重要です。
特に、施術回数が複数回にわたる場合は、トータルでかかる費用を把握しておく必要があります。
費用が明確に提示されているクリニックを選ぶことで、想定外の追加料金が発生するリスクを避けられます。
4-3. 施術後のケアについて、丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。
施術後の適切なケアは、ダウンタイムの短縮や施術効果を最大限に引き出すために不可欠です。
ダーマペンやフラクショナルレーザーは、施術後に赤みやかさぶたが生じることがあり、その回復をスムーズにするためにも、しっかりとしたアフターケアが求められます。
信頼できるクリニックでは、施術後のスキンケアや紫外線対策、ダウンタイム期間中の注意点などを丁寧に説明してくれるため、不安なく治療を受けることができます。
4-4. 丁寧なカウンセリングを行い、患者の希望や悩みに寄り添ってくれるクリニックを選びましょう。
施術前のカウンセリングは、患者の希望や悩みを正しく把握し、最適な施術を提案するための大切なプロセスです。
医師がしっかりと患者の肌状態を診察し、「本当にこの施術が適しているのか」を判断してくれるかどうかが重要です。
無理に高額な施術を勧めるのではなく、リスクやデメリットも包み隠さず説明してくれるクリニックを選ぶことが、納得のいく治療につながります。
また、施術後の経過や、万が一トラブルが起こった際の対応についてもカウンセリングで確認しておくと安心です。
しっかりと寄り添ってくれる医師のもとで治療を受けることで、より満足度の高い結果が得られるでしょう。
5. よくある質問
ダーマペンやフラクショナルレーザーを検討する際、多くの方が疑問に思う点をまとめました。
施術の組み合わせや効果の限界について、正しい情報を把握し、自分に合った治療計画を立てましょう。
5-1. ダーマペンとフラクショナルレーザーを併用しても問題ないですか?
- 治療後に必要な期間をあければ、ダーマペンとCO2フラクショナルレーザーを交互に照射するなど、併用していただいても問題ありません。
- ダーマペン後は3~4週間、CO2フラクショナルレーザー後は4~6週間の期間をあければ、もう片方の施術と併用できます。
5-2. ダーマペンやフラクショナルレーザーでも効果が実感できないニキビ跡や毛穴の症状はありますか?
- ダーマペンやフラクショナルレーザーでも、症状によっては治療に限界がある場合もあります。
- 重度のニキビ跡の症状に対しては、ダーマペンやフラクショナルレーザーである程度改善してから他の施術に移行するのも一つの方法。
- 皮脂の分泌量が多い方の毛穴悩みに対しては、ダーマペンやフラクショナルレーザーの施術だけでは改善が難しい場合があるため、皮脂の分泌量を減らす治療を行うこともあります。
- 状態を確認するためにも、まずは皮膚科に足を運んでいただき、専門医の診断を受けていただくことをおすすめします。
症状に適した治療法を選ぶためにも、まずは皮膚科で専門医の診断を受けることをおすすめします。
どの施術が適しているかは肌の状態によって異なるため、自己判断せず、医師と相談しながら適切な治療を進めましょう。
6.まとめ
ダーマペンとフラクショナルレーザーは、どちらも肌の再生を促し、ニキビ跡や毛穴の悩みに効果的な施術です。
しかし、それぞれの仕組みや効果、ダウンタイム、費用、適応する肌の状態が異なるため、自分に合った治療を選ぶことが重要です。
ダーマペンは、比較的軽度なニキビ跡や毛穴の開き、色素沈着に適しており、ダウンタイムが短く痛みも少ないのが特徴です。
一方、フラクショナルレーザーは深いクレーター状のニキビ跡や頑固な毛穴の開きに効果的で、肌の引き締め効果も期待できますが、ダウンタイムや痛みがやや強くなります。
施術を受ける際は、経験豊富な医師がいるクリニックを選び、事前に料金やアフターケアの内容を確認することが大切です。
また、施術後のケアを適切に行うことで、より高い効果が期待できます。
どちらの施術が適しているか迷った場合は、まず専門の皮膚科医に相談し、自分の肌に合った治療を提案してもらいましょう。
適切な施術を選ぶことで、より健康的で美しい肌を目指すことができます。