AGA(男性型脱毛症)
Androgenetic Alopecia

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略称で「男性型脱毛症」と呼ばれる薄脱毛症のことを指します。

AGAは男性ホルモンが大きく関わっている脱毛症です。成人男性特有の脱毛症状で、生え際や頭頂部の毛髪が薄くなるのが特徴で、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因だと言われています。一度発症すると自然治癒することはなく、治療をしないとどんどん髪の毛が抜けて症状が進行します。その為、症状を進行させないためにも早めの治療が大切です。

AGAのメカニズムMechanism

AGAは、ヘアサイクル(毛周期)が乱れることで薄毛になります。本来の発毛サイクルは、毛包から毛が生え、長い期間をかけて育ち、成長がストップして抜け落ちます。そして、また毛が生えるを繰り返します。

正常な毛周期とAGAの毛周期を比較した図

健康な毛包では、成長期が2年~5年あるのに対し、AGAを発症した毛包は数ヶ月~1年ほどしかありません。
そのため、しっかりとした毛髪になる前に抜け落ちてしまいます。このような毛包が増えることで薄毛がどんどん広がってしまいます。一つの毛包から発毛する回数は一生のうちで決まっているため、対策を取らない限り薄毛が続き、やがて、その毛包からは髪が生えなくなり、フケとして表皮から脱落します。

悪玉ホルモン
「ジヒドロテストステロン」

正常な毛髪の成長期に問題をもたらすのは、悪玉ホルモンの一種「ジヒドロテストステロン」です。

ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンから作られ、思春期以降では、ニキビや前立腺に関わる疾患、AGAなどの発症に関与しているとされています。

ジヒドロテストステロンが増える主な原因は生活習慣の乱れです。偏った栄養バランスの食事、睡眠不足、運動不足などが影響します。また、遺伝によりジヒドロテストステロンが作られやすい体質の場合もあります。

ジヒドロテストステロンが
増える要因
偏った栄養バランスの食事、睡眠不足、運動不足などの生活習慣の乱れ/遺伝

AGAの治療Treatment

AGA以外の薄毛や抜け毛が原因となる病気については、皮膚科や内科の診療を受けることが一般的です。「AGAだと思っていたが違う病気が隠れていた」という場合もあります。

当院では、AGA治療適応の場合、内服薬や外用薬などによってAGAの進行を予防し、発毛を促す治療を行います。また、日ごろの生活習慣等がAGAを進行・悪化させている原因の可能性がある場合は、生活習慣の見直しやその他の悪化要因についてのアドバイスを行っています。

AGA治療は、健康に大きな支障をきたす病気ではないため保険適用はされず原則自費診察になります。AGAではない円形脱毛症等の疾患は保険適用が可能です。

AGA以外で
脱毛症状がみられる
病気について

円形脱毛症、
トリコチロマニア(抜毛癖)、
休止期脱毛、内分泌異常による脱毛
栄養障害による脱毛、
皮膚感染症による脱毛、
皮膚腫瘍による脱毛、瘢痕性脱毛、
薬剤・化学物質による脱毛など、
脱毛症状が現れる病気は
非常にたくさんあります。
まずは、正しく診断することが
とても重要です。

治療につかわれるお薬

プロペシア

抜け毛予防と今ある毛を育てる、現状の毛髪を維持を目指す治療を目的しています。

費用【28日分】 9,900円(税込)/【56日分】19,800円(税込)/【84日分】29,700円(税込)

検査なし

リスクと副作用について

国内で実施された臨床試験(1年間)において、4.0%(276例中11件)に副作用が認められています。

主な症状はリビドー減退1.1%(3例)、勃起機能不全0.7%(2例)等でした。
まれに、全身倦怠感などの肝機能障害の症状が現れる可能性があります。

このような場合はには使用を中止し、すぐに医師の診察を受けてください。

フィナステリド

プロペシアのジェネリック医薬品。プロペシアと同等の効果が期待できます。

費用【28日分】 7,700円(税込)/【56日分】15,400円(税込)/【84日分】23,100円(税込)

検査なし

リスクと副作用について

フィナステリドは、肝臓で代謝される薬です。肝機能障害のある方は、服用前に医師に相談してください。
また、服用中に全身倦怠感など肝機能障害の書状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

サガーロ

抜け毛予防・育毛といった現状維持だけでなく、発毛効果が期待できます。プロペシアで物足りないと感じる方向けです。

費用【30日分】 12,100円(税込)/【60日分】24,200円(税込)/【90日分】36,300円(税込)

検査なし

リスクと副作用について

【10人に1人以下で現れる副作用】勃起不全、性欲減退、射精障害 ※これらの副作用は服用中止後も継続する場合がある
【100人に1人以下で現れる副作用】乳房障害(乳房のはれや痛み)

いつもと違う症状が現れたら、医師・薬剤師にご相談ください。

・男性の生殖能力への影響は知られていませんが、精子の数や精液量を減らしたり、精子の運動を弱めてしまう可能性があります。

・サガーロとの関連性は明らかではありませんが、4,000例以上前立腺肥大患者を対象とした海外臨床試験において、3例の乳がんが報告されました。このうち2例はサガーロの有効成分であるデュタステリドが投与された症例、1例は偽薬(有効成分を含まない・治療効果のない薬)が投与された症例でした。

・前立腺がんを発症する可能性の高い男性を対象とした臨床試験※において、サガーロの有効成分であるデュタステリドを服用した男性は、服用しなかった男性に比べて、悪性度の高い前立腺がんの発現頻度が高かったという報告があります。※白人を主体した50~75歳で前立腺がんの指標であるPSA値の上昇が認められたものの前立腺がんが否定された男性を対象とした臨床試験

デュタステリド

サガーロのジェネリック医薬品。サガーロと同等の効果が期待できます。

費用【30日分】 9,900円(税込)/【60日分】19,800円(税込)/【90日分】29,700円(税込)

検査なし

リスクと副作用について

【特にご注意いただきたい重大な副作用】
肝機能障害や黄疸が現れることがあります。からだがだるい、吐き気、食欲不振、白目や皮膚が黄色くなる、
尿の色が濃くなるなどの症状が現れたら、ただちに医師または薬剤師に相談してください。

・勃起不全、性欲減退、射精障害が現れることがあります。これらの副作用は服用中止後も継続する場合があります。

・乳房障害(乳房のはれや痛み)が現れることがあります。いつもと違う症状が現れたら、医師・薬剤師にご相談ください。

・男性の生殖能力への影響は知られていませんが、精子の数や精液量を減らしたり、精子の運動を弱めてしまう可能性があります。

・この薬の有効成分であるデュタステリドとの関連性は明らかではありませんが、4,000例以上の前立腺肥大症患者を対象とした海外臨床試験において、3例の乳癌が報告されました。このうち2例はデュタステリドが投与された症例、1例は偽薬(有効成分を含まない薬(治療効果のない))のみが投与された例でした。

・ザガーロの有効成分であるデュタステリドを服用した男性は、デュタステリドを服用しなかった男性に比べて、悪性度の高い前立腺癌の発現頻度が高かったという報告があります。※白人を主体とした50~75歳で、前立腺癌の指標であるPSA値の上昇が認められたものの前立腺癌が否定された男性を対象とした臨床試験

ミノキシジル

血管拡張作用のある薬で、海外では一般的な高血圧の薬として使用されています。副作用として多毛が認められたことから発毛剤として使用されるようになりました。
日本では内服薬の認可はされていません。

医師による海外輸入となり、医師の管理監督のもと自己責任で内服をする薬です。

費用【おためし期間(3ヶ月)】 4,950円(税込)/【30日分】14,850円(税込)

検査血液検査・血圧検査

リスクと副作用について

【副作用】
初期脱毛/動悸・息切れ/頭痛・めまい/手足・顔のむくみ/多毛症/肝機能障害/心疾患

【併用禁忌事項】
ED治療薬/風邪薬(イブプロフェン)/偏頭痛治療薬(イミグラン)/アルコール

【ミノキシジルを処方できない方】
以下に該当する場合は処方できません。

  • ・未成年者
  • ・高齢者
  • ・心臓や肺、血管などの循環器系に既往や疾患のある方
  • ・血圧に疾患がある方
  • ・腎臓や肝臓に異常がある方など
  • ・今までにミノキシジルを成分とする医薬品でアレルギー症状のあった方
  • ・甲状腺機能障害のある方

ドクターズヘア

明瞭な発毛効果を期待する向け
フィナステリド、ミナキシジル、サプリメント、オリジナルシャンプーなどでトータルにケアができます。

費用【30日分】33,000円(税込)/【90日分】99,000円(税込)

検査血液検査・血圧検査

リスクと副作用について

薬剤成分によるアレルギーが生じることがあります。また、肝臓の症状、性機能の低下、心臓血管系の副作用が起きる場合がまれにあります。少しでも異変を感じたら、すぐに医師に相談してください。

各院の取り扱い治療薬などAGA治療薬についての詳細は「美容皮膚科」AGA治療薬をご確認ください。

AGA治療薬について詳しく見る

女性の
AGA(FAGA)についてFemale
Androgenetic Alopecia

女性の進行性の薄毛をFAGAと言います。FAGAは頭頂部や全体的に髪が抜けていくことが多いという特徴があります。

髪が細くなる、地肌が目立つ、髪のボリュームが減っている、ツヤやコシが無くなってきたなどの症状はFAGAの可能性があります。

進行性であることから、放置することで症状が悪化します。早期に適切な治療を行うことで症状の回復が期待できます。加齢や過度のストレスなどによるホルモンバランスの乱れが原因となる可能性があります。

ペロバームローション

医療用育毛剤です。こちらは薄毛に悩む男性、女性、性別問わずにご使用いただけます。
使用することで、細胞の機能回復を促し、正しい発毛環境に整えます。

費用1本/9,900円

AGA(男性型脱毛症)の
よくある質問FAQ

QAGAは若い人の方が進行が早いなど年齢による特徴はありますか?

AGAの発症率を年齢別で見ると30代〜40代にかけて急激に発症率が高くなっています。
また当院いらっしゃるAGA治療を希望される患者様を見ていると若年でAGAを発症した場合に進行スピードが速い傾向にあります。若い人に生活リズムの乱れが多く見られたり、頭皮や髪の毛のケアを蔑ろにしていたりする場合が多いことが要因と思われます。

QAGAは治療をすることで治りますか?

AGAは完治しない病気です。しかし早めに薬を服用することで進行を抑えることができます。また発毛を促す薬もあり症状の改善は可能です。

Q抜け毛を抑えるために日常生活などで気を付けることはありますか?

栄養バランスの整った食事、質のいい睡眠、適度な運動を意識してください。
また、ストレスや喫煙も抜け毛の原因になりますので気を付けましょう。

1日に何度もシャンプーする方がいらっしゃいますが、洗いすぎによる頭皮へのダメージは抜け毛の増加につながるので、シャンプーは1日1回がいいでしょう。

QAGAやFAGAの治療中は、ウィッグなどを使わないほうがいいですか?

ウィッグなどはあまりお勧めはできません。
かつらによって頭皮や頭髪が蒸れてしまい、悪影響を及ぼすリスクがあるためです。
しかしすぐに外すことも難しいと思いますので、治療を進めながら地毛に自信を持てるようになったら少しずつウィッグを外していきましょう。