ほくろ
(色素性母斑)
Mole

医学用語では色素性母斑(しきそせいぼはん)といいます。小さいものから大きいものまであり、形状も隆起しているものや扁平で境界がはっきりしないもの、色も黒や茶色以外に赤っぽいものから青いものまで非常にたくさんの種類があります。

ほくろの種類と特徴Type

母斑の種類は、大きさや形状、色調も黒や茶色以外に赤っぽいものから青いものまで非常にたくさんあります。また、ホクロに見えるものでも>脂漏性角化症や黒子、肝斑(しみ)、雀卵斑(そばかす)、悪性黒色腫(メラノーマ)など間違えやすいものも多く、それぞれ治療法も違います。治療には皮膚科医の診断が必要です。

ミーシャー型母斑

顔のホクロは
ほとんどがこのタイプです。
多くは1㎝未満で
ドーム状に隆起しています。
色調は若年層で青黒色ですが
年齢とともに
淡褐色へと退色します。

ウンナ型母斑

頸部や体幹に多く現れます。
1㎝前後で桑実状に盛り上がっています。

スピッツ母斑

主に幼児や小児に好発します。
表面がカサカサすることがあり、
境界がはっきりしています。
切除手術が基本です。

クラーク母斑

手足や体幹部に好発します。
5㎜以上で扁平、
辺縁は淡褐色から黒褐色で
境界が不明瞭なものもあります。

青色母斑

やや青みがかった
半球状の硬いできもので、
多くは10㎜以下です。
真皮にあるメラノサイト(色素細胞)の
増殖が原因です。

ほくろ除去の方法と費用Mole Removal

ほくろは健康上に問題がないものの気になりだすと、ストレスを感じてしまうことがあります。手術またはCO2レーザーやサージトロンを使用して除去します。

皮膚科でほくろを診ることで、皮膚がんの予防にお役立ていただけます。大きなほくろや深いほくろの場合は、切除する方法の方がよりキレイに治ることもありますので、医師の診断のうえ、最適な治療法をご提案します。

保険適用

切開手術による除去

レーザーでは取れない大きなほくろや
盛り上がりのあるほくろは
切開手術で除去できます。
切開で除去したほくろは
皮膚がんの病理学検査が可能です。

切開によるほくろの切除の流れ
切開手術による除去症例の手術前から手術後の経過画像

切開手術による
除去の費用(保険適用)

手術費用+別途、
病理検査料3,000円がかかります。

露出部の手術費用
2cm未満 4,900円~
2cm~4㎝ 11,000円~
4cm以上 13,080円~
露出部以外の手術費用
3cm未満 3,840円~
3cm~6㎝ 9,690円~
6cm以上 手術対象外

保険適応による除去症例
ビフォーアフター

保険適用によるほくろ除去症例1ビフォー
保険適用によるほくろ除去症例1アフター
保険適用によるほくろ除去症例1ビフォー
保険適用によるほくろ除去症例1アフター

自費治療

CO2レーザー治療または
サージトロン治療

顔や身体にある、ほくろやイボ・黒あざは
レーザーで除去できるものがあります。

切開によるほくろの切除の流れ

CO2レーザーによる施術

短い時間で患部にピンポイントで照射できます。レーザー照射した周辺は熱凝固作用で瞬時に固まるため、メスでの施術と比べて出血が少なくすみます。

皮膚炎の症状がある方、ペースメーカーを使用されている方、妊娠・授乳中の方への施術は行っていません。施術後は強くこする、かさぶたを剥がすなどは控えるようにお願いしています。

CO2レーザーによる除去症例の治療前から治療後の経過画像
CO2レーザーの費用(自費治療)
3mm未満 9,900円
3mm~5mm 15,400円
5mm~1㎝ 24,200円
1㎝以上 35,200円

サージトロン(電気メス)に
よる施術

ラジオ波という特殊な波長の機器でほくろを切除または目立たなくする処置をします。細胞の水分子のみに作用するので確実に止血をしながら処置を行います。また、組織の損傷をより小さく抑えるため治療期間を最小に抑えることができます。

処置後に赤みや一時的な色素沈着、傷跡ができる場合があります。メスの切除と比較すると再発の可能性があります。妊娠中の方への施術は行っていません。

サージトロンによる除去症例の治療前から治療後の経過画像
サージトロン(電気メス)の費用(自費治療)
3mm未満 12,100円
3mm~5mm 17,600円
5mm~1㎝ 26,400円
1㎝以上 37,400円

自費診療による除去症例
ビフォーアフター

自費診療によるほくろ除去症例1ビフォー
自費診療によるほくろ除去症例1アフター
自費診療によるほくろ除去症例1ビフォー
自費診療によるほくろ除去症例1アフター

えいご皮フ科の
ほくろ除去の流れ

1.保険診療を受信
(予約不要)

まずは一般皮膚科(保険診療)の
受診をお願いします。
ご予約は不要です。
クリニックにご来院ください。
ほくろは診察によって
保険適用となる場合がありますが、
美容目的のほくろ除去は
基本的に自費治療となります。

2.医師の診察・
カウンセリング・ご予約

医師が診察とカウンセリングを行います。
ダーモスコピー(皮膚顕微鏡)を使用し
ほくろの状態を診察、
悪性の疑いがないかを確認します。
ほくろの状態にあった除去方法を
ご提案し、
施術日程をご予約いただきます。
※当日の施術は行っておりません。

3.ほくろ除去の施術

患部に局所麻酔をした後、
レーザー照射または切開を行います。
ほくろの状態、個数や施術法によりますが
5分~20分程度で終了します。

4.治療終了/アフターケア

患部に軟膏を塗り医療用テープや
ガーゼで傷を保護します。
治りをよくする外用剤を処方します。

保険適用の場合は
患部の状態を診せていただくため
2週間以内にご来院ください。
レーザー照射部分は炎症性色素沈着を
起こしやすくなっていますので、
保護を外した後は
UVケアをしっかり行ってください。

ほくろ除去
(手術・レーザー)
における
注意事項等について

ほくろ除去の痕を
早くキレイに治すためには、
傷の保護と
患部の乾燥を防ぐ必要があります。
2週間程度は
患部を医療テープで保護し続け、
外した後は
紫外線ケアを徹底してください。

保険診療で除去された場合は
治療から2週間以内に
受診してください。

痛みや腫れなど異常を感じたら
クリニックにご相談ください。

治療を受けられない方

  • ・妊娠中、妊娠の可能性がある方
  • ・授乳中の方
  • ・麻酔薬にアレルギーのある方
  • ・ペースメーカーを使用している方
  • ・体内埋込式除細動等の金属類を埋め込んでいる方
  • ・体調の悪い方

副作用等について

  • ・5㎜以上のほくろの場合は傷口が小さくなるまでに3~4週間程度かかることが多いです。
  • ・患部の赤みは2~3ヶ月程度続き、6ヶ月~1年で肌になじんでいきます。
  • ・レーザー又は切除後に炎症後色素沈着が残る場合があります。
  • ・レーザー又は切除後に瘢痕(陥没や隆起を含む)になる可能性があります
  • ・再発する可能性があります。
  • ・症状や肌質により効果に差があります。

ほくろ除去の
よくある質問FAQ

Qほくろ除去は保険適用されますか?

医療機関で行うほくろ治療なので、健康保険が適用されるものには保険費用で行います。美容目的によるほくろ除去は自費診療です。

Qほくろができやすい体質はありますか?

幼児期は親の遺伝によりできやすい体質はあります。思春期以降にできるほくろは、紫外線や化粧品、摩擦、ホルモンバランスの乱れ、ストレスや生活習慣の乱れなども発症の原因となります。

Qほくろは増えますか?

年齢にかかわらず、ほくろが増えることはあります。以前は気がつかなかった色のないほくろが刺激を受けて色を持つようになることで、新しくできたと思われることもあります。年齢を重ねるにつれて増えると感じる方もいらっしゃいますが、年齢を重ねるにつれて増えるものは、ほくろではなく脂漏性角化症といわれるものが多いです。

Q急にホクロが大きくなってきたようで心配です。

急にホクロが大きくなってきたと感じたら、早めに皮膚科を受診してください。少しでも悪性が疑われる場合は専門病院をご紹介いたします。