えいご皮フ科

脂漏性皮膚炎

どんな病気?

皮膚では皮脂腺から皮脂(あぶら)が分泌されています。この分泌が多い状態を脂漏といいます。脂漏をベースに紫外線やカビなどによって皮脂(あぶら)が分解されると炎症がおこります。最近、頭皮湿疹という名称でCMなどもされています。

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フケ症と同じ病気ですか?
フケ症は体質的に皮脂の分泌が多い人がなりやすく、脂漏性皮膚炎の軽いもの、または前段階の状態と考えられます。
できやすい部位はありますか?
頭や顔などの皮脂分泌の多い場所(脂漏部位)や、わきなどの皮膚がこすれやすい場所です。
原因は何ですか?
いろいろな要因が影響して発症・悪化させていると考えられています。
最近では脂漏部位を好むカビの関与が注目されています。
どうすれば治りますか?
体質的な要因も大きいので、塗り薬や飲み薬だけでなく日ごろから、発症・悪化の要因を取り除くことも大切です。
塗り薬
ステロイド外用剤が良く使われますが、カビのくすりが良く効く場合があります。
飲み薬
かゆみに対して抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤が使用されます。
そのほか化膿している場合には抗菌剤、ビタミンの欠乏が考えられる場合はビタミンB製剤を使用します。
生活の注意点
1.皮膚を清潔に
毎日入浴して低刺激性の石鹸で丁寧にやさしく病変部位を洗浄します。
皮脂が悪さをしているので洗い流すことがポイントです。
2.食生活に注意
ビタミンが欠乏すると皮膚症状が現れることがあります。
ビタミンBが多く含まれた食品を積極的にとりましょう。
皮脂分泌を高めるような食品は控えましょう。(脂肪分 糖分 ナッツ コーヒー アルコール 香辛料など)
便秘にならないように食物繊維の多いものをとりましょう。
3.ストレスを避ける
規則正しい生活を心がけ十分に睡眠をとるように。

院長のメッセージ

薬を効果的に使うために、自家製シャンプーの作成をアドバイスしております。
今まで適切な治療をしていても良くならない方、頭に薬を塗るとべたつくのがいやな方にも効果が期待できますのでぜひ使ってみてください。

文責:医療法人正英会 医学博士 山田詠剛

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