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ほくろ除去が保険適用になるのはどんな時?費用や治療法を皮膚科医が徹底解説

2026/01/02

ほくろ除去は、見た目の悩みと健康上の問題が関わることが多い治療です。

本記事では、ほくろ除去が保険適用になる条件、費用の考え方、治療の進み方を皮膚科医が丁寧に説明します。

自分の場合はどの治療が適しているのか、この記事を読むことで判断しやすくなります。

1. ほくろ除去が保険適用になる条件

ほくろ除去は、すべてが保険適用になるわけではありません。

見た目をととのえるための治療は自費になりますが、医師が「健康上の必要がある」と判断した場合には、保険が使えることがあります。

たとえば、悪性の可能性があるほくろや、こすれやすい場所にあり生活に不便があるほくろなどです。

まずは医療的な視点で状態をていねいに確認し、必要な治療かどうかを見極めていきます。

「これは保険になるのかどうか分からない」という方でも、まずは診察で判断いたしますので、ご相談ください。

1-1. 悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性が疑われる場合

大きさの変化、色のむら、縁がにじんでいるなど、見た目に特徴があるほくろは、皮膚がんとの区別が必要になります。

このような場合、診察やダーモスコピーで状態を細かく確認し、必要に応じて切除します。

健康をまもるための処置であるため、保険適用の対象となります。

1-2. 日常生活に物理的な支障をきたしている場合

衣服やマスクなどにひっかかりやすい、ひげそりや洗顔のたびにこすれて出血する、といったほくろは、生活の中で負担が大きいものです。

このようなケースでは「機能の妨げ」と判断され、保険適用になることがあります。

状態や場所により対応がかわるため、診察で適切に判断していきます。

2. 保険適用と自由診療(自費)の違いを徹底比較

ほくろ除去は、目的によって「保険適用」と「自由診療(自費)」のどちらになるかが変わります。

健康をまもるために必要と判断される場合は保険が使われますが、見た目をととのえることを目的とした場合は自費となります。

「保険が使えるかどうか分からない」という声は多いですが、診察で状態を確認すれば判断できます。

まずはご自身の生活でどのような不便や気になる点があるのか、医師に伝えていただくことが大切です。

2-1. 保険適用の場合の治療法

保険が使われる場合は、局所麻酔を行ったうえで、ほくろを切除して縫い合わせる治療が中心となります。

切り取った組織は病理検査に提出され、細胞の状態を確認します。

これは「病気の可能性を見逃さないため」に必要な工程です。治療の流れは明確で、必要な処置を確実に進めていきます。

2-1-1. 美容目的(自費)の治療法

見た目を重視したい場合には、レーザーや電気凝固といった、傷あとが比較的めだちにくい治療を選ぶことがあります。

ほくろの大きさ、深さ、位置によって適した方法は変わるため、診察でバランスを見ながら提案していきます。

 

  保険診療(治療目的) 自由診療(美容目的)
適用条件 悪性の疑い、生活への支障 見た目の改善が主目的
自己負担 3割負担(年齢・所得による) 全額自己負担(10割)
主な治療法 切除手術(メス)、病理検査が必須 レーザー治療、電気メスなど
傷跡 治療が最優先のため、線状の傷跡が残る可能性がある 傷跡を最小限にする方法を選択しやすい

3. 保険適用時のほくろ切除の費用目安(3割負担の場合)

保険が適用されるほくろ除去では、治療内容に応じて費用が変わります。

あくまで「必要な処置」として行うため、見た目の仕上がりよりも健康をまもることを目的とした料金体系です。

費用は、ほくろの大きさや切除範囲、病理検査の有無などで変動します。

実際の金額は診察後にお伝えすることができますので、気になる場合は早めに相談することをおすすめします。

3-1. ほくろの大きさによる目安

ほくろは、直径が小さいものから広がりをともなうものまでさまざまです。

小さなものほど切除範囲がせまく、数が少ないほど費用も比較的おさえられます。

3-2. 注意点

費用に関して、いくつか知っておきたいポイントがあります。

3-2-1. 保険適用には条件がある

「美容目的かどうか」が判断基準になります。見た目だけをととのえるための除去は自費ですが、出血や痛み、こすれやすさなど生活に不便がある場合は、保険の対象になる可能性があります。

3-2-2. 最終的には別途費用が加算される場合がある

費用項目 内容 えいご皮フ科の場合
初診料 はじめて来院した際の診察費 2,200円(税込)
病理検査代 切除した組織を顕微鏡などで確認する検査費 症状に応じて変動
麻酔代 局所麻酔を使用する際に必要となる費用 3,300円(税込)
処方薬代 術後に使用する塗り薬などの費用 症状に応じて変動
再診料 術後の経過を確認するための受診費 1,100円(税込)

保険適用であっても、治療に必要な工程ごとに費用が発生します。

たとえば、治療を受ける際には最初の診察で状態を確認するための初診料、切除した組織を確認するための病理検査代が必要です。

また、局所麻酔を使用する場合は麻酔代、治療後の皮ふをまもる処方薬代が加わることがあります。

経過を確認するための再診料がかかるケースもあります。

これらは安全性に配慮して実施される一般的なプロセスです。

実際の金額は、ほくろの大きさや数によって変わりますので、診察時にくわしくお伝えします。

4. えいご皮フ科の保険診療によるホクロ除去の流れ

ほくろ除去は、いきなり手術に進むわけではありません。

まずは状態を丁寧に確認し、治療の必要性や方法を話し合いながら決めていきます。

えいご皮フ科では、日常での困りごとや見た目の気になる点も含めてじっくり伺い、患者さんと一緒に治療の進め方を考えていきます。

小さな不安や疑問もそのままにせず、お話を聞きながら進めていくため、安心して相談していただける流れです。

4-1. ご予約・来院

まずは予約を取り、ご来院いただきます。

受付で問診表を記入し、気になる点や経過を整理します。普段の生活で困ることがあれば、ここで共有してください。

4-2. 医師による診察とダーモスコピー検査

医師が視診とダーモスコピーを使ってほくろの状態を細かく確認します。

形、色、境界、変化の有無などを見て、必要性を判断します。

4-3. 治療方針の決定

保険適用となるか、自費となるかをこの段階で説明します。

治療が必要な理由や選択肢をわかりやすくお伝えします。

4-4. 切除手術(局所麻酔)

局所麻酔を行い、ほくろとその周囲をていねいに切除します。

痛みをおさえるため、処置は落ち着いた状態で進みます。

4-5. 病理検査

取り除いた組織は病理検査に出し、細胞の状態を確認します。

これは悪性を見逃さないために大切な工程です。

4-6. 術後の通院・経過観察

傷の治り具合を確認するため、必要に応じて再診します。

日常生活の注意点やケア方法もお伝えします。

5. 保険適用でほくろ除去する場合の皮膚科の選び方

ほくろ除去は、治療の方針や検査体制によって安心感が大きく変わります。

とくに保険適用になるケースでは、「病気の可能性を正しく見きわめられるか」が大切です。

見た目だけでなく、日々の生活での困りごとや違和感をていねいに聞き取り、必要な治療とそうでない治療を分けることが重要になります。

治療後のケアや通院も含めて、無理なく続けられる環境かどうかも見ておきたいポイントです。

5-1. 医師の専門分野と実績を確認する

皮ふの診断は、目で見て判断するだけでなく、長年の経験が反映される部分が多いです。

とくにほくろは、見た目が似ていても性質が異なるものがあります。

皮ふ科としての経験があり、検査や治療に慣れている医師が担当しているかを確認することが大切です。

5-1-1. えいご皮フ科のほくろ除去

えいご皮フ科京都御池院では、ほくろ・イボの状態に合わせて「保険診療」と「自費診療」の両方で治療をご用意しています。

【保険適用:切開手術】

レーザーでは除去が難しい大きなほくろや、盛り上がりが強いほくろには切開手術が適しています。

切除した組織は皮膚がんの可能性を調べる病理検査が行えるため、診断面でも安心です。

ほくろ(色素性母斑)

【自費治療:CO2レーザー】

膨らみのあるほくろやイボの除去に適した治療です。レーザーが細胞内の水分に反応して熱エネルギーを発生させ、瞬時に組織を気化させて取り除きます。熱の広がりが少ないため周囲の正常な肌への影響が抑えられ、メスによる切除より傷跡が残りにくいのが特徴です。

治療中の痛みは輪ゴムで弾かれた程度ですが、局所麻酔を使用するため痛みはほぼ感じません。施術時間は約5〜10分です。

ほくろ(色素性母斑)

【自費治療:サージトロン法】

高周波の電気を利用して、余分な組織を最小限の熱ダメージで削り取る治療です。止血効果も高いため、傷の治りが早く、治療後の痕が残りにくいというメリットがあります。

局所麻酔を行うため痛みを感じることはほとんどなく、出血も少ない治療です。施術は約10分で完了します。

皮膚の中に隠れた部分まで丁寧に除去するため、一時的に凹みが生じますが、1〜2週間ほどで再生し、凹みは目立たなくなります。

赤みも2〜3か月で落ち着き、治療痕はほとんど分からなくなります。

ほくろ(色素性母斑)

5-2. 悪性診断・検査体制が整っているか

ダーモスコピーや病理検査をおこない、細胞の状態まで確認できるかどうかは重要です。普通のほくろだと思っても実際は悪性の腫瘍だったということもあります。悪性の可能性を見逃さないための基本となる部分です。

5-3. 保険適用となる適切な治療法を提案してくれるか

「まずは保険でできることから」なのか、「見た目を整えたいのか」を整理しながら、治療方法を選べるクリニックが望ましいです。どちらかに偏らず、選択肢を示してくれることが大切です。

5-4. カウンセリング・医師の対応

相談しやすい雰囲気や、質問に対してていねいに答えてくれるかは、治療中の安心感につながります。小さな不安でも話せることが重要です。

5-5. アフターケア・保証体制を確認する

治療後の経過観察や、必要なときに再診ができる体制があるかを確認します。傷跡や腫れのケア方法がしっかり説明されることも大切です。

6. まとめ

ほくろ除去は、悪性の可能性が疑われる場合や、日常生活でこすれたり出血したりするほくろは、保険適用の対象になることがあります。

一方で、仕上がりを重視したい場合には、ほとんどが自費での治療となります。

まず大切なのは、皮膚科で診断を行い状態を正確に見極めることです。

えいご皮フ科では、診察で不安や困りごとをていねいに伺い、保険が適用できるかどうかを含めて一緒に考えていきます。

「保険が使えるか分からない」「とりあえず診てもらいたい」という段階でも問題ありません。

気になるほくろがある方は、一度相談してみることをおすすめします。

えいご皮フ科でほくろ除去をご希望の場合は、まず、一般皮膚科(保険診療)の受診をお願いします。

一般皮膚科(保険診療)は予約制ではございません。診察時間に直接、ご来院ください。