ほくろ(色素性母斑)

ほくろとは?
ほくろは、健康上に問題がないものでも気になりだすと、ストレスを感じてしまうことがあります。
ほくろは、医学用語では色素性母斑(しきそせいぼはん)といいます。 小さいものから大きいものまであり、形状も隆起しているものや扁平で境界がはっきりしないもの、色も黒や茶色以外に赤っぽいものから青いものまで非常にたくさんの種類があります。
以前は、ほくろを取るには切開手術を行っていましたが、レーザー治療の進歩により、簡単に短時間で綺麗に除去できるようになりました。
また、皮膚科でほくろを診ることで、皮膚がんの予防にもお役立ていただけます。
大きなほくろや深いほくろの場合は、切除する方法の方がより綺麗に治ることもありますので、医師が診断のうえ、最適な治療法をご提案します。
健康保険が適用できる場合もあります。
ほくろ除去の症例
保険適応(手術)

自費治療(CO2レーザー)
症例 ①
治療前
治療直後
12ヶ月後
症例 ②
治療前
1ヶ月後
症例 ③
治療前
1ヶ月後
自費治療(サージトロン)
治療前
1週間後
主な副作用・・・内出血、傷跡の赤み、色素沈着、傷跡、ケロイド、再発 ※症状、肌質により効果に差があります。
副作用・注意事項
- 1、2㎜の小さなほくろやイボは約1、2週間で傷口は小さくなっていく場合が多いです。
- 5㎜以上の大きなほくろは3、4週間で傷口が小さくなっていく場合が多いです。
- 患部の赤みは2、3カ月ほど続き、6カ月から1年で肌になじんでいきます。
- 麻酔薬に対するアレルギーを起こす可能性があります。
- レーザー後、切除後に炎症後色素沈着が残る場合があります。
- レーザー後、切除後に瘢痕(陥凹や隆起を含む)になる可能性があります。
- 再発する可能性があります。
- 症状や肌質により効果に差があります。
レーザー治療を受けられない方
- 妊娠中、妊娠の可能性がある方
- 麻酔薬にアレルギーのある方
- 体内にペースメーカー、体内埋込式徐細動器等の金属類を埋め込んでいる方
- 体調の悪い方
注意事項
ほくろ除去の痕を早くキレイに治すためには傷の保護と患部の乾燥を防ぐ必要があります。2週間程度は患部を医療テープで保護し続け、外した後は紫外線ケアを徹底して下さい。保険診療で除去をされた場合は治療から2週間以内に受診して下さい。施術後に痛みや腫れなど異常があれば、クリニックにご相談下さい。
ほくろ除去目安料金
保険適応(切開手術等)
2cm未満 | 4,980円~ |
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2cm~4cm | 11,010円~ |
4cm以上 | 13,080円~ |
3cm未満 | 3,840円~ |
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3cm~6cm | 9,690円~ |
6cm以上 | 手術対象外 |
※手術費用+別途「病理検査料約3,000円」がかかります。
切開手術による除去症例

※イラストの肌が見えている部分が露出部
自費治療(C02レーザー・サージトロン)
3mm未満 | 9,900円 |
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3mm~5mm | 15,400円 |
5mm~1cm | 24,200円 |
1cm以上 | 35,200円 |
3mm未満 | 12,100円 |
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3mm~5mm | 17,600円 |
5mm~1cm | 26,400円 |
1cm以上 | 37,400円 |
レーザーによる除去症例
えいご皮フ科の治療が選ばれる5つのポイント
1
皮膚科医師による診察
アフターフォローまで万全

ほくろは、大きさ、形状、個数など実に様々です。
ほくろだと思って来院された方のなかにはシミやイボだったということもあります。まず医師がしっかりと診察を行い、状態にあった治療法をていねいにご説明します。
治療後のアフタフォローも万全でいつでもご相談いただけます。
2
スキャナー付きCO2レーザー使用
傷あと目立たずキレイに仕上がる

えいご皮フ科ではスキャナー付きのCO2レーザーで施術を行います。
一般のCO2レーザーに比べて周辺の皮膚へのダメージが少なく、傷が早くキレイに治るのが最大の特徴です。深いほくろの場合は一度にとると凹みが大きくなり、傷跡が残りやすいので仕上がりをキレイにするために複数回に分けて行うこともあります。切開手術が難しかった箇所にあるほくろ除去にも対応できます。
大きさによっては切除となることもあります。
3
意外と簡単、安心
施術時間はわずか数分

メスを使い手術するのはこわいなと感じる方でもCO2レーザー治療なら
安心して受けていただけます。
患部(ほくろ)だけの治療となりますので、実際の施術時間は5分程度になります。メイクをしたままで(患部の消毒、局所麻酔は必要です)よく、治療後は医療用テープで患部の保護をしていただき、そのまま普段どおりに過ごせます。
4
悪性の検査
皮膚がんの予防にも
ほくろは、医学的には色素性母斑といい良性腫瘍の一種です。多くは良性ですが、まれに悪性が疑われるものもあります。外観だけの判断ではなく、ご希望の方は除去後に病理検査をして確認させていただきます。事前の診察の際にご相談にも応じています。専門病院へのご紹介も可能です。
5
局所麻酔
痛みが少なくなる工夫
施術の前に局所麻酔をします。注射の1針目は「痛い」です。その痛みを少しでも緩和するため、極細の針を使用したり、痛みを感じにくいように麻酔薬の内容を調整したり、注射針を刺す角度にもこだわり、痛みが出にくい工夫をしています。
ほくろの種類
母斑の種類は、大きさや形状、色調も黒や茶色以外に赤っぽいものから青いものまで非常にたくさんあります。また、ホクロに見えるものでも脂漏性角化症や黒子、肝斑(しみ)、雀卵斑(そばかす)、悪性黒色腫(メラノーマ)など間違えやすいものも多く、それぞれ治療法も違います。治療には皮膚科医の診断が必要です。
-
ミーシャー型母斑
顔のホクロはほとんどがこのタイプです。
多くは1㎝未満でドーム状に隆起しています。
色調は若年層では青黒色ですが年齢とともに淡褐色へと退色します。 -
ウンナ型母斑
頸部や体幹に多く現れます。1㎝前後で桑実状に盛り上がっています。
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スピッツ母斑
主に幼児や小児に好発します。
表面がカサカサすることがあり、境界がはっきりしています。
除手術が基本です。 -
クラーク母斑
手足や体幹部に好発します。5㎜以上で扁平、
辺縁は淡褐色から黒褐色で境界が不明瞭なものもあります。 -
青色母斑
やや青みがかった半球状の硬いできもの。多くは10㎜以下。
真皮にあるメラノサイト(色素細胞)の増殖によるもの。
ほくろ除去治療の方法
CO2レーザー治療またはサージトロン治療
お顔や身体にあるほくろやイボ、黒あざは、CO2レーザーで除去できるものもあります。
ほくろ除去の方法を簡単にご紹介します。
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医師の診察
ほくろの種類や大きさ、肌質などを診察して治療法を決めます。 施術内容やリスクについてもご説明します。心配なことは何でもおたずね下さい。
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レーザー照射
レーザー照射します。ほくろ内部の水分を熱エネルギーで瞬時 に蒸散させ、母斑細胞を破壊します。
施術時間は5~10分程度。痛みや出血はほとんどありません。 -
ほくろ除去
レーザー照射後は、ほくろ跡が少し凹みます。
レーザーの熱が加わるので患部は軽い火傷の状態になります。
軟膏を塗り、少なくとも10日間は医療テープやガーゼで保護します。 -
除去後の経過
皮膚は少しずつ盛り上がり、施術から約2、3週間で新しい皮膚が再生されます。しばらくは赤みがありますが、数か月経つとある程度目立たない傷跡になります。
※施術後は紫外線ダメージを受けやすいのでUVケアは必須です。
切開手術
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医師の診察
レーザーでは取れない大きなほくろや盛り上がっているほくろはメスを使った切開手術で除去することができます。
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切開手術
切開後縫い合わせるため、ほくろを中心にして紡錘形に切り取ります。
ほくろ細胞が深い組織にあっても切開で取り除くので再発はまずありません。 -
縫合
切り取った両側の皮膚と同化させるように慎重に縫合していきます。
経験実績のある医師が担当しますので安心です。 -
切開後の注意
術後、約1週間~10日で抜糸をします。
抜糸までは、刺激となるような激しい運動やサウナは避け、アルコール類も控えめにお願いします。 -
切開後の経過
しばらくは赤みがありますが、シワや皮膚のきめに合わせて切開しますので、縫合後の傷跡は3~6ヵ月ほどである程度目立たなくなります。
※切開で除去したほくろは皮膚がんの病理学検査で調べることができます。
ほくろ除去の流れ
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1.保険診療を受診
まずは保険診療を受診ください (予約不要)
ホクロは診察によって、保険適用となる場合がありますが、美容目的のホクロ除去は基本的に自費治療となります。 -
2.医師の診断・カウンセリング・ご予約
医師が診察とカウンセリングを行います。ダーモスコピー (皮膚顕微鏡)でほくろの状態を診て悪性の疑いがないかを確認します。ほくろに状態にあった除去方法をご提案し、別日に手術のご予約をいただきます。 (当日の手術は行っておりません)
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3.ほくろ除去の施術
患部に局所麻酔をした後、レーザー照射または切開を行います。
ほくろの状態、個数や施術法によりますが5分~20分程度で終了します。 -
4.治療終了・アフターケア
患部に軟膏を塗り医療用テープやガーゼで傷を保護します。治りをよくする外用剤を処方します。
保険適用の場合は患部の状態を診せていただくために2週間以内にご来院ください。
レーザー照射部分は炎症性色素沈着を起こしやすくなっていますので、保護を外した後は、UVケアをしっかり行ってください。
※ホクロ初診診察をご希望の方はご予約フォームにてご予約いただけます。
ご予約時に「ホクロ初診診察」をお選びください。

ほくろ除去のよくある質問
- Qほくろを取るときに痛みはありますか
- A局所麻酔をしますので、治療中の痛みはありません。
- Qほくろは1回で除去できますか
- A大きさにもよりますがほぼ1回の施術で取ることができます。また、1回で複数個の照射はできます。
大きいものや根が深い場合は1回の施術では照射した部分の凹みが大きくなることがあり、キレイに仕上げるために複数回に分けて行う場合があります。 - Q治療後どれくらいで傷はなおりますか
- ACO2レーザーを照射した後の皮膚のへこみは1、2か月で戻ってきます。
個人差により、5、6か月程度、色素沈着が残ることもあります。1年ほどで肌になじんできます。 - Q顔以外のほくろもとれますか
- A基本的には体のどの部分でも取れます。
- Qほくろ除去は保険適応されますか
- A医療機関で行うほくろ治療なので健康保険が適応されるものには保険費用で行います。
美容目的の場合は自費診療となります。 - Q治療後の注意点はありますか
- ACO2レーザーを照射した部分は紫外線を吸収しやすく、色素沈着を起こしやすい状態です。UVケアを行い日焼けには十分に注意してください。また患部はこすらないようにお気をつけください。
- Qほくろだと思ったらイボだといわれました。治療はできますか
- Aほくろに似たものはたくさんありダーモスコピーで診察させていただきます。年齢とともに好発する脂漏性角化症(老人性イボ)は小さいうちにCO2レーザーでとるのがおすすめです。
- Qほくろのできやすい体質はありますか
- A幼児期は親の遺伝によりできやすい体質はあります。思春期以降にできるほくろは、紫外線や化粧品、摩擦、ホルモンバランスの乱れ、ストレスや生活習慣の乱れなども発症の原因となります。
- Qほくろは増えますか
- A年齢にかかわらずほくろは増えることがあります。以前は気づかなかった色のないほくろが刺激をうけて色を持つようになったために、新しくできたと思われることもあります。
しかし、年齢を重ねるにつれて増えるのは、ほくろではなくて脂漏性角化症といわれるものが多いです。 - Q急にホクロが大きくなってきたようで心配です
- A早めに皮膚科を受診してください。少しでも悪性が疑われる場合は専門病院を紹介いたします。