帯状疱疹(たいじょうほうしん)

過労、ストレス、加齢などで免疫力が低下すると発症しやすくなります

帯状疱疹は体の左右どちらか一方に、ピリピリするような痛みと、続いて痛みのある部分に赤い発疹や水ぶくれが帯状にできる病気で、子どもの頃にかかった「水ぼうそう」のウイルスが原因です。このウイルスは、ふだんは体内の神経節に潜んでいますが、過労やストレス、加齢などによって免疫力が低下すると再び活動をはじめ、皮膚や神経を攻撃して帯状疱疹が起こります。発症部位は胸から背中にかけて最も多く、顔面にも発症します。

痛みがでたらガマンせずに早めに治療を
後遺症・帯状疱疹後神経痛が残ることがあります

治療の基本は抗ヘルペスウイルス薬の内服です。痛みや炎症がひどいときには、消炎鎮痛薬などを併用することもあります。帯状疱疹の治療のポイントは症状がでたら早いうちにはじめること。ウイルスは、体のなかでどんどん数を増やしながら皮膚や神経を攻撃します。長引くと、ダメージも大きくなり、神経に傷が残って、いつまでも痛みが消えないこともあります。日常生活では、心身ともにできるだけ安静にする、患部は冷やさずに温めて血行をよくする、水ぶくれは破らない、小さな子どもさんとの接触はさけるなどに注意をしてください。

2013.12.02 13:29

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