PM2.5×黄砂×花粉で症状は悪化する?!
PM2.5と黄砂は、スギ、ヒノキ花粉の飛散する春に多くみられ、花粉と同時に人体に取り込まれると、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。
健康な人であれば過度に恐れる必要はありませんが、小さな子どもさんや高齢者、呼吸器や循環器の持病のある人は、影響を受けやすいので注意が大切です。
花粉症の悪化を防ぐための心得
- 外出の際は飛散情報をチェックする
- 多い日は外出を控え、屋外での長時間の活動は避ける
- 原因物質の除去
- 洗濯物を外に干さない、こまめに掃除、空気清浄機を使用する
- マスクやメガネを着用する
- PM2.5のような小さな粒子は防ぎきれませんが、花粉等と同時に吸い込まないようにすることで悪化を避けられます
PM2.5と黄砂を吸い込むと...

PM2.5と黄砂により気道や目、鼻の粘膜が傷つけられ、様々な免疫細胞が傷口に集まってくる。集まってきた免疫細胞がIgE抗体をたくさん作り、免疫反応が強くなる。傷ついた粘膜は花粉等のアレルゲンが入りやすくなる。
そこに花粉が入ってくると、ヒスタミンの分泌が増え、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの花粉症の症状が悪化
- IgE抗体:花粉等アレルギー物質に対する抗体
- 肥満細胞:アレルギーに関係する免疫細胞。花粉症の原因となるヒスタミンを分泌する
- ヒスタミン:アレルギー症状を引き起こす物質
