あせも? 虫刺され?

蒸し暑くなる6月から8月は、肌トラブルが急増します。皮膚科のクリニックはどこも混雑していますね。さて、この時期に多い皮膚病は、子供はとびひやみずいぼ、あせも、大人では水虫などが増えます。
今回注目するのは、「虫刺され」と見た目や症状がそっくりの「汗詰まり湿疹」についてです。もちろん、この2つは原因が違いますが、似ていて区別がつきにくい場合があります。

ダニに刺されて赤いブツブツができてかゆい!
それで殺虫剤をたいたけど、まだ発疹が出てきます?!

こんなふうに「虫に刺されました」と言って、受診される患者さんが夏場にはたくさんおられます。診察すると、確かにダニに刺されたかのような赤いブツブツ、かゆみも虫に刺されたときのように非常につよい。でも、この発疹の本当の原因は「汗詰まり」でした。
汗は皮膚の下にある汗腺でつくられ、汗管を通って皮膚の表面にでてきます。ところが途中で詰まってしまうと、炎症を起こして、虫に刺された様な赤い発疹がでてくるのです。これはある程度、定期的に汗をかくようになると、徐々におさまってくることが多いです。

あなたの発疹、バル●ン(殺虫剤)をたいてもよくならない場合は、汗詰まりの湿疹かもしれませんよ。掻きすぎて傷になる前に、かゆみ止めを早めに使いましょう。

2015.07.01 13:38

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