砂かぶれ様皮膚炎(小児掌蹠丘疹性皮膚炎 しょうにしょうせききゅうしんせいひふえん)
以前は、小さな子供の手あれの一種と考えられていたようで、まるで砂遊びをした後にかぶれたような状態になることから、砂かぶれ様皮膚炎という名称で呼ばれることがありました。最近になってある一定の特徴を持つ病気であるとして、上記の難しい名前で呼ばれるようになりました。 発症年齢は1-4歳ぐらいの幼児で、多いのは1-2歳児、特に2歳前後のお子さんです。 季節は初冬から春先ぐらいまでが多く、夏には珍しいです。 手のひらが真っ赤になり、さらに手の側面にぷつぷつができてかゆみがあります。 足にも良く似た症状がでることがあり、時に水虫のように見えることもあります。 ステロイドの塗り薬をぬっても良くならず、かゆみにも効果がでないのですが、全身や皮膚に後遺症も残さず、早ければ1-2週間、大体1ヶ月ほどで自然に治ってしまいます。 異汗性湿疹やアトピー性皮膚炎との区別が必要で、原因はウイルス感染だと考えられています。